近未来感が強いアイテムと言えば何を想像しますか?
すでに販売されているものでは投影型キーボードやLED内蔵の光る畳などがあります。
どうしてそうする必要があったのかは分かりませんが、こうしたSF感に溢れたアイテムというのはいつの時代も男心をくすぐってきました。

参照元: Amazon
HUD(ヘッドアップディスプレイ)というものをご存知でしょうか?
映画などで度々登場しますが、戦闘機などに使われる技術で透明のボードやフロントガラスに情報を映し出す技術で視線を落とさずさまざまな情報を確認することができます。
もう戦闘機に使われてるという時点でワクワクが止まりませんが、そんなドキドキする技術をカーナビに落とし込んじゃったのが『Navdy』です。
使い心地もそうですが、使用中の光景もSF感が半端じゃありません。
Contents
『NAVDY』はカーナビの革命児となるか
クラウドファンディングからスタートした『Navdy』プロジェクトは無事に成功をおさめ、現在ではすでに市販されているから驚きです。
HUDカーナビという新しいジャンルですが、果たしてその実用性はいかがなものなのでしょうか。
実はHUDはすでに航空機(主に戦闘機)で実用化されている技術であり、視線を落とさずに情報が確認できるので1分1秒で生死を分かつ空の世界ではむしろ必須の技術と言えます。

参照元: Wikipedia
今回改めてカーナビに搭載されたHUDですが、実用的なのは空の上でも地面の上でも変わらないでしょう。
ここで「改めて」と書いたのは、実はHUDは約30年ほど前に日産シルビアの純正オプションとしてスピードメーターをフロントガラスにデジタル表示するものがすでに存在していました。
どれだけの人がこのオプションをつけたのかは分かりませんが、近未来感がすごい技術なのに何十年も前からある技術というのは珍しいのではないでしょうか。
いちいち視線を落とすカーナビよりよっぽど良い

現在のカーナビはセンターパネル内に取り付けるものが主流ですが、『Navdy』のように目の前につけてしまうと保安基準を満たさないものとして認められていません。
さらに2016年11月より発売されたモデルでは追加メーターやスマートフォンなどのマウントも遮蔽物として見なされてしまいます。
もしも今後新たに保安基準が強化されたとしても、『Navdy』なら適用外になることはないでしょう。
むしろ保安基準強化がされてから初めて注目されるのがHUDを採用したタイプのカーナビかもしれません。
いたってシンプルな発想。使い心地はまるで道路標識のよう
HUDはそもそも新しい技術ではないと先程も説明しましたが、何十年も前からあるように画面を投影するだけのシンプルな発想から生まれた技術です。
そのシンプルな発想に加え『Navdy』はジェスチャー・コントロールを搭載しました。
本体をよーく見てみると台座の部分にカメラらしきものが確認できますが、ここから常に運転手を監視することでジェスチャーを認識、操作できるのです。
いちいちスマホをいじったり『Navdy』に触れたりというアクションは必要ありません。
肝心の見え方はどうかというと、使い始めこそ違和感があるかもしれませんがすぐに馴染むはずです。
ドラゴンボールのスカウターのようなものだと考えてもらえればいいのですが、景色か『Navdy』か見たい方に視線のピントをあわせる感じです。
使い慣れてくると、道路脇に多数存在している道路標識と同程度にまで視界の一部となってくれるでしょう。
日本でも採用される日は近いかもしれません
今後の保安基準がどうなるかによってこの先の展開が変わってくると思われますが、欧州では今年よりルノーグループが純正オプションに『Navdy』を加えると発表しました。
日本もこれまでのようにセンターパネルに埋め込むのではなく、そろそろ次の時代の安全性を見据えた方がいいかもしれません。