レンズに様々な情報を映し出すメガネといえば、7つの玉を集めるバトルアニメの”ス◯ウター”や、見た目は子供で頭脳は大人の探偵アニメに登場する”犯◯追跡メガネ”がお馴染みですね。
SF映画でもよく見かけるこのアイテムが、実はすでに実在していたことをご存知ですか?
メガネ型ウェアラブルデバイス、通称”スマートグラス”は産業向けからコンシューマー向けまで様々なものが販売されています。
今回は、すでにご存知の方から「初めて聞いたよ!」という方まで、ピッタリのスマートグラスが見つけられるように選び方やおすすめ製品をご紹介。
この記事を読めば、スマートグラスのことが丸わかりになる、はずです!
Contents
スマートグラスって何?
スマートグラスは今見えている視界に、ディスプレイ上のデジタル情報を重ねて表示できるメガネ型ウェアラブルデバイスです。
ハンズフリーで必要な情報を閲覧したり、一人称視点で写真や動画の撮影したりすることが可能で、中にはボイスコントロールに対応したものまで存在します。
参照元:amazon.co.jp
また、ディスプレイ表示機能を有せず、音声通話やオーディオ機能に特化しているのが”音の”スマートグラスです。
同じようなデバイスとして”AR/MRグラス”がありますが、スマートグラスとの違いについてはこの後のトピックでご紹介します。
次世代ガジェットとして注目!
昨年までのChromebookがそうであったように、ここ日本において市場が確立しているとはまだまだ言いにくい状況です。
ここに来て次世代ガジェットとしてじわじわと注目を集めていますので、入手できれば時代の最先端を楽しむことができるでしょう。
ARグラスとの違い
おそらく気になっている方が多いスマートグラスとAR/MRグラスの違いについてですが、これは簡単に言えば”現実を増やせるか増やせないか”です。
こう書くと逆にわかりにくいですね。つまりは情報だけを視界に表示するのがスマートグラスであり、現実にあるもののように視界に表示できるのがAR/MRグラスということになります。
ご存知の通りARとは”Augmented Reality”の略であり、訳せば”拡張現実”です。拡張というよりは増強といった感じですので、エンターテインメント性を求めるならAR/MRグラスということになりますね。
スマートグラスのおすすめメーカー
PCにHPやDELL、スマホにAppleやSAMUSUNGがあるように、スマートグラスにも有名なメーカーがあります。
数が多いわけではありませんが、ここでは特に有名なメーカー・ブランドを2つご紹介します。
エプソン
業務用や開発者用など産業向けのイメージが強いスマートグラスですが、エプソン(EPSON)はコンシューマー向けの展開を積極的に行っています。
現代らしくスマホのアシストを想定して開発されたものが多く、手軽に大画面が楽しめる疑似ディスプレイ機能なども搭載しています。
Vuzix
これぞスマートグラスというものを作っているのがVuzixで、スマートグラスと聞いて予想する機能はほぼ実現しています。
産業向けの多機能モデルが多く、個人で使うには少々オーバースペックですが、AIスピーカー対応のモデルがあるなど利便性が高いのも特徴です。
スマートグラスの選び方
スマートグラスについて知識が深まってきたところで、ここからは買って後悔しないための選び方をご紹介します。
一にも二にも性能と機能をチェック!
スマートグラスの主たる機能はディスプレイに情報を映し出すことであり、使いもしない機能まで搭載されている必要はありません。
用途をハッキリさせれば必要な機能や性能が見えてきます。
映像を楽しみたいなら画質にこだわり、スポーツで使うなら各種センサーが搭載されているかなど、個人利用ではあれもこれもではなく必要最低限に絞るといいでしょう。
BluetoothやWi-Fiに対応しているかチェック!
スマホと連携させたいならBluetooth対応モデルを、単体で使いたいならWi-Fi対応モデルがおすすめです。
もしくは、自宅にPCがあってデータの入れ替えが面倒に感じないのであれば、本体ストレージが大きいものを選ぶことで同様に音楽や動画を楽しむことができます。
アプリと連携できればなお良し!
スポーツシーンで使用する場合など、専用アプリと連携させることでアクティビティや身体データのトラッキングが可能です。
また、写真や動画が撮影できるモデルであればデータの管理や設定がスマホからできるようになりますので、用途によってはアプリの連携機能は必ずチェックするようにしましょう。
スマートグラスのおすすめ6選
ここからはHacktsu編集部がおすすめするスマートグラスをご紹介します。
エプソンのスマートグラス2選
まずはプリンターでお馴染みのエプソンから、コンシューマー向けのモデルを2製品ピックアップ。
EPSON/MOVERIO BT-30E

EPSON/MOVERIO BT-30E ¥59,961
Type-CコネクタでAndroidスマホに接続して使用するスマートグラスで、バッテリー非搭載・Wi-Fi非対応の比較的シンプルなモデルです。
その分軽量で長時間の使用でも疲れにくく、左右どちらにも有機ELディスプレイを搭載しているので動画視聴には最適かもしれません。
ディスプレイは左右独立式のため3D映像にも対応。ただし、給電はスマホバッテリーから行うため、スマホ本体のバッテリー残量を小まめにチェックしましょう。
EPSON/MOVERIO BT-300

EPSON/MOVERIO BT-300 ¥72,331
『BT30E』と同じで両ディスプレイに有機ELを採用し、20m先に320型相当の大画面を作り出せる映画好きにおすすめのスマートグラスです。
また、Wi-Fi対応でインターネットへの単体接続も可能となっており、スマホがなくてもYoutubeなどのWebコンテンツが楽しめます。
アプリ連携機能ももちろん搭載しており、DJI社のドローンであればカメラ映像をリアルタイムで視聴することも可能です。
Vuzixのスマートグラス2選
続いてはVuzixから、コンシューマー向けと産業向けをぞれぞれ1製品ずつご紹介します。
Vuzix/Blade Smart Glasses

Vuzix/Blade Smart Glasses ¥66,000
ディスプレイを片側だけ搭載した単眼モデルで、ノイズキャンセリング対応マイクを搭載しています。
両目シースルー仕様&しっかりフィットでスポーツ用としてもおすすめ。
右テンプルはタッチパッドを、フロントには800万画素カメラを内蔵。専用アプリとの連携が可能なので、コンシューマ向けといえども拡張性は申し分ありません。
Vuzix/M400 Smart Glasses

Vuzix/M400 Smart Glasses ¥218,900
Vuzixのハイエンドモデルであり、CPUにクアルコム社のSnapdragon XR1が実装されています。
OSはAndroid8.1を搭載、本体ストレージ64GBにメモリ6GBと、スペックだけみればスマホと同等かそれ以上です。
1,280万画素の高画質カメラでは4K動画の撮影も可能となっており、Bluetooth対応でIP67等級の防水仕様とまさに”全部盛り”。
価格は高いですが、スマートグラスの本気が知りたい方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
使いこなせれば便利なスマートグラスはコレ!
スマートグラスは1970年代から軍事目的として研究が進められてきましたが、小型軽量化されたことで市販化されました。
まだ成長途中のスマートグラスですが、その中でもトップクラスの性能を有するのがGoogle発のスマートグラスです。
Google/Google Glass V3.0

Google/Google Glass V3.0 ¥238,800
Amazonで検索すると”開発者向け”の記載があってとっつきにくく、説明が全て英語だったりWebで検索しても情報が少なかったりして全くと言っていいほど知られていません。
しかし、このスマートグラスはスマホを介さずともいくつかのGoogleサービスにアクセスできたり、多くのBluetooth対応デバイスとペアリングできたりとかなり便利。
もちろんWi-Fi対応なので単体でWebコンテンツを楽しむことも可能。スマホとペアリングすれば、基本的なインターネットサービスは不自由なく利用できるでしょう。
スポーツに最適なスマートグラスならコレ!
スポーツというか水泳に特化したスマートグラスです。
FORM/Smart Swim Goggles

FORM/Smart Swim Goggles ¥23,900
スイマーの「こんなのあったらいいな」を見事に体現したスマートグラスで、リアルタイムの視覚フィードバックを可能にしました。
ランナーであれば時計を見ればほぼ正確な自分のタイムを知ることができますが、スイマーの多くはゴールして初めて自分のタイムを知るのでとても画期的ですよね。
通常のゴーグルに比べれば多少の水抵抗が増えるものの、Garminウォッチと連携させればGPSベースで泳いだ距離を知ることも可能です。
計測した各データや専用のFORMアプリを介してTrainingPeaks/Strava/Apple Health/Google Fitに同期できます。
クラウドファンディングで大注目のスマートグラス
コンシューマー用として世界中で高い支持を獲得しているスマートグラスです。
MAD GAZE GLOW
装着するだけで3m先を最大118インチの大画面にできる『MAD GAZE GLOW』は、従来のAR機能に加えて新たなSLAM技術により近未来的な体験を提供してくれます。
コンパクトで軽量なので携帯性は抜群、もちろんフィット感だって抜かりなし。デバイス感のないスタイリッシュデザインは、周囲にスマートグラスであることを気づかせません。
スマートフォンなどのデバイスにType-Cコネクタで接続すればすぐにでも使うこどができ、3Dコンテンツにも対応しています。
動画視聴からゲーム、MRソフトまで快適に楽しめるので、お手頃な価格で高機能なスマートグラスを体験したい方はCAMPFIREのプロジェクトページをチェックしましょう。
現在の価格は1セット53,732円(税込)となっており、リターンの発送は10月中を予定しているとのことです。
参照元:https://camp-fire.jp/projects/view/281919?list=technology_populer
市場が確立するのはもう少し先!今からチェックしておこう!
まだまだ進化を続けるスマートグラスは、今後の展開がとても楽しみなガジェットです。
今はまだ独特の見た目ですぐにそれとわかってしまいますが、このまま開発が続けばいつかは普通のメガネと同じ大きさ・デザインのものが登場するかもしれません。
少年探偵アニメに登場する犯◯追跡メガネが市販される日は、きっとそう遠くはないでしょう。
※掲載価格は2020年8月22日時点のものです。