日本には四季があると言いますが、四季は必ずしも一年をちょうど4等分して季節が巡るわけではありません。10月くらいから上着が必要な季節となり、年が明けて4月の半ばくらいまでは上着が手放させない寒い気候なのではないでしょうか?
つまり一年の半分くらいは寒い季節と考えることも出来ます。そう考えると、日本はどちらかというと寒い国なのですね。多くの人は、寒い季節でも一日中家から出ないわけにはいきません。
寒い季節の外出で活躍するのがカイロです。カイロといえば基本的に使い捨てですが、一般的なカイロは鉄が酸化して酸化鉄になるときに発する熱を利用しています。それに対し、本稿で解説する『Pisen』は、電気で充電可能で、何度でも繰り返し使用が可能なカイロなのです。
『Pisen』の基本的な仕様
正式なサイズは縦105mm、横71mm、厚みが45mmです。重さは230グラムで意外とずっしり感がある本体です。
パッケージ内容は『Pisen』の本体と充電用のUSBケーブル、そして専用ストラップが付属されています。ストラップを付けるとペンダントのように首から下げることが出来ます。
『Pisen』の本体の大きさが小ぶりなマウスくらいです。意外と厚みがある本体のために貼るホッカイロ、のような感覚で使うのは難しそうです。
実はこの形は、寒い野外で手を温めることを前提に開発されました。本体を包み込むことで、両手を同時に温めるられることを想定しているのだそうです。
『Pisen』はパソコンなどにUSB接続して充電可能です。フル充電で必要となる電気料金が1.15円です(多くの一般家庭の1kWh23円で計算した場合)
充電は約5時間のフル充電で連続5時間の使用が可能です。充電は約500回可能となっています。つまり500個分の使い捨てカイロと同じと考えることが出来ますね。
これなら寒い季節に毎日使ったとしても3シーズンくらいは使えそうですね。スイッチをONにしてカイロとして使うと、表面温度は約50度に保たれます。
価格はAmazonや楽天などの通算サイトで3,000〜3,500円くらいで販売しています。
カイロ以外の使い道もいくつかあります
『Pisen』の機能は温めるだけのカイロ機能だけではありません。電源をONしている時はLEDライトが点灯するため、ちょっとしたLEDライトとして活躍します。
そして『Pisen』の最も便利な機能は、モバイルバッテリーとして使うことも出来ることです。モバイルバッテリーとしての機能は7500mAhのバッテリーと同等で、スマホ2回のフル充電は余裕です。
そもそも充電式の機器は基本的に充電すると熱を発するものです。『Pisen』はモバイルバッテリーとしての機能がそれだけで一人前なので、考えようによってはカイロとしても使えるモバイルバッテリー、といえるかもしれません。
『Pisen』は使い捨てカイロと比べても優秀なコスパです
『Pisen』は使い捨てカイロように一回ずつゴミが出ないため、その点はエコロジーの観点から見ても優秀です。本体価格が3,500円くらいするため、トータル充電回数の500回×1円で、4,000円です。つまり4,000円で使い捨てカイロ500個が買えることと同じ話になります。
使い捨てカイロの単価は1個25円程度です。500個買おうと思うと多少安く見積もっても10,000円は超えてしまいます。この点を考えても『Pisen』が非常にコスパのいいカイロであることが分かります。
以上のように『Pisen』は繰り返し使えるカイロと考えると、本体価格、電気代のトータルで考えても、使い捨てカイロよりもかなり経済的な存在といえるのです。