あのWindowsが無料配布するという驚きのニュースから早くも2年以上が経過しました。
無料配布のおかげでOSなしの中古PCを購入しても、本体に運良くプロダクトキーが貼ってあれば本体代金のみという格安でWindowsPCが手に入るようになりましたね。
ただそこで一つ思うことがあります。
ちょっと古いPCに無理してWindowsを入れるよりも、サクサク軽快に動くLinuxを入れてみてはどうかと。
なんだかややこしそうで踏み出しにくいという気持ちはありますが、「無料OSってどんなもんなの?」という興味も湧きませんか?

参照元: Wikipedia
Windowsがいつでもインストールできるようになった今、ちょっと冒険してみてはいかがでしょうか。
今回はそんな感じで興味を持ってしまったユーザーのために、今さらながら使ってみてオススメのLinuxディストリビューション(※1)を紹介していきます。
するっと移行できるものからちょっと個性的なものまで集めましたので、入門用として参考にしてください。
それでは早速見ていきましょう。
(※1)Linuxの配布形態のこと。ユーザーが手軽に利用できるようにOSとしての動作に必要なライブラリやソフトウェアをまとめたパッケージのこと。
Contents
Ubuntu(ウブンツ、ウブントゥ、ウブンチュ)

参照元: Wikipedia
【Download】
初心者向けで最も人気があるのがこのUbuntuです。
どうして初心者向けなのかというと、ユーザー数が圧倒的に多いのと日本語へのサポート体制が万全なのがその理由です。
迷ったらとりあえずUbuntuを入れて、まずはLinuxに慣れるところから始めてもいいでしょう。
使い勝手が良く、普通のPCとしてこれまでのように使えます。
Linux Mint(リナックスミント)

参照元: Wikipedia
【Download】
Ubuntuから派生したディストリビューションで、Ubuntuに次いでユーザーが多いと言われています。
難しい設定は必要なく、洗練されていてとても使いやすいOSです。
とくにWindowsを使っていた人はそのまま違和感なく移行できるほど似ており、軽さよりも使い勝手でLinuxを選ぶならコレで決まりです。
office互換のLibre Officeが最初から入っているので、エクセルが使えなくなったらどうしようと不安を感じてる人も安心です。
Linux Bean(リナックスビーン)
【Download】
軽さは正義であるということを教えてくれるディストリビューションがコレです。
パソコンによっては起動して10秒立たずにブラウザを開けてしまうのではないでしょうか。
日本語にもしっかりと対応していますが、変換にちょっとイラっとさせられるかもしれません。
余裕で普通のPCとして使えるレベルですので、そこまで気になることはないでしょう。
スペックの低いPCや古いPCにおすすめのOSと言えます。
elementary OS(エレメンタリーオーエス)
【Download】
Ubuntu派生のディストロですが、Macをリスペクトした画面デザインなのでとてもカッコいいです。
Linuxの楽しみの一つでもあるカスタムという面では自由度が低いですが、最初から完成しているデザインなので良しとしましょう。
MacユーザーがLinuxに移行するなら、このディストロを選べば違和感なく使用できるはずです。シンプルも正義。
Zorin OS(ゾーリンオーエス)
【Download】
お馴染みのUbuntu派生で、Windows7を使い慣れた人におすすめのディストリビューションです。
Ubuntuのユーザーインターフェイスにどうしても馴染めなかったらこちらを試してみてください。
もちろんMac風にもできますし、日本語対応なのでここからスタートするのもいいと思います。
ライト版があるので軽さと使いやすさを求めるならオススメです。
Fedora(フェドラ、フェドーラ)

参照元: Wikipedia
【Download】
Red Hat系ですのでエンジニア向けの入門用ディストロと言えるでしょう。
Fedoraは最新の技術を積極的に取り入れるアグレッシブさがあるので、最新ソフトをばんばん使いたい人にはオススメです。
もちろんサーバーとしても利用できますが、サポート期間が1年ほどしかないのでアップグレードや再インストールによる設定の手間を考えると不向きと言いえます。
ミクシィがサポートの切れたFedora 8をサーバーとして使用し続けていたことが話題になりましたが、優秀なエンジニアの成せる業ですので真似しないように。
Debian(デビアン)

参照元: Debian(公式サイト)

参照元: Wikipedia
【Download】
あのUbuntuのベースとなっているディストリビューションがこのDebianです。
日本語にも対応しており、世界中の有志が作り上げただけあって高品質で情報も豊富です。
プライベートで使うよりは仕事用として、サーバーを建てる勉強にももってこいのOSです。
CentOS(セントオーエス)

参照元: Wikipedia
【Download】
企業用サーバーとして使用されることの多いOSで、安定した使い心地が人気の理由です。
Linuxエンジニアを目指す人や、将来サーバーの管理者として活躍したい人は触れておきたいOSと言えるでしょう。
RedHatLinuxのクローンOSで有償部分が全て取り除かれており、サーバーOSとしてはUbuntu、Debianと並んで人気があります。
GUI(※2)も整ってきていますが、勉強も兼ねてコマンドラインで使うようにするといいでしょう。
(※2)グラフィックユーザーインターフェースの略。ざっくり言えばマウス操作のこと。
紹介した中で普段使いとして個人的に一番使いやすかったのはLinux MintかLinux Beanですが、どれも無料なので気になったものは一度試してみることをおすすめします。
ちなみにiPhoneユーザーはiTunesがないと不安を覚えるかもしれませんが、バックアップだけiCloudでしっかりとっておけば画像や音楽はどうにでもなります。
どうしても困った時はWindows10という逃げ道もありますので、自分に合った快適な使用環境を探してみてはいかがでしょうか。
経験上言えるのは、「一度Linuxを使ってしまったらもう戻れない」ということを覚えておいてください。