Appleの「iPod」やSONYの「WALKMAN」などに代表されるデジタルオーディオプレイヤー(DAP)ですが、音楽を聴くならスマホで十分なんて思ってませんか?
なぜDAPが存在しているのか、そしてこれだけスマホが普及した現代でもなぜ無くならないのかは一度聴けばすぐに分かるその音質の良さにあります。
ここで「スマホの登場以前はDAPを使用していたから音が若干良いことくらい知ってるよ」なんていう人がいたら浦島太郎も真っ青の旧人類っぷりです。
近年はハイレゾ音源対応のモデルも増えてきており、海外からも様々なメーカーが参入するなどその種類は数えきれない程にまでなりました。
そこで今回はDAPについて基礎知識を改めて説明するとともに、手が届く範囲内でオススメのDAPをご紹介していきます。
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デジタルオーディオプレイヤー(DAP)とは
名前の通りデジタル音楽ファイルを再生可能なオーディオプレイヤーで、一般的には携帯できるサイズのものを指します。
本体にストレージが内蔵されているものもあれば外付けのSDカードなどを使うモデルもあり、イヤホンやヘッドホンを接続して使用します。
DAPに求められるものはズバリ「音質」であり、スマホでは実現できない高音質で音楽が聴けるからこそ現在でも需要があると言えるでしょう。
最近ではCD音源を超えるハイレゾ音源に対応したモデルも増えてきており、音楽再生に特化している分スマホよりもハイレゾの高音質を楽しむための装備が充実しているといったことも特徴として挙げられます。
MP3プレイヤーとの違い
冒頭で浦島太郎も真っ青の求人類っぷりと言いましたが、スマホ登場以前のオーディオプレイヤーはMP3プレイヤーであり、現代において正確にはDAPではありません。
デジタル音楽ファイルを再生するという点は同じですが、どこに違いがあるのかというとズバリ「ハイレゾ音源に対応しているかどうか」という点です。
AppleのiPodは現在もハイレゾ音源に対応していませんが例外的にDAPとして扱われているようで、こんなところでもApple恐るべし的な光景を覗き見ることができます。
DAPを選ぶ上でのポイント
まずは自分が所持している、またはこれから取り込む予定の音楽ファイルが対応しているかどうかを確認しましょう。
特にハイレゾ規格のデータを扱うのであれば対応量子化ビット数/サンプリング周波数が24bit/96kHz以上のものが一般的とされています。
またサンプリング周波数のみで表されるハイレゾ規格「DSD」というものも存在しており、DSDでのハイレゾ再生にこだわる場合はDAP選びの際には十分に注意しましょう。
あとはこれにバッテリーの容量やヘッドホン端子の種類も選ぶ上での条件に加えれば「せっかく買ったのに音楽が聴けない」なんていう悲しい状況は避けられるはずです。
それでは早速オススメ機種をご紹介していきます!
おすすめの6機種
SONY/Walkman NW-ZX300

¥58,549
最上位「WM1」シリーズ向けに開発された技術を惜しげもなく使いながらグッと価格が抑えられた人気の「ZX」シリーズ。
新開発のフルデジタルアンプ「S-Master HX」が採用されており、DSD信号を忠実に変換することが可能。
4.4mm5極のバランスイヤホン/ヘッドホン出力も装備されています。
価格だけ見れば高いかなーっと思ってしまいますが、内容や音質とのバランスで見ればかなりコスパの高いDAPと言えるでしょう。
Onkyo/rubato DP-S1

¥27,800
約63×94×15mm、重量約130gというコンパクトボディに機能をぎゅっと詰め込んだモデルです。
ハイレゾ音源はDSD対応で5.6MHzまでネイティブ再生が可能。
本体ストレージは16GBですが、200GB対応のmicro-SDカードスロットを2つ搭載しているので最大416GBまで拡張することが可能です。
2.5mm4極ジャック採用でイヤホン/ヘッドホンのバランス接続にも対応します。
COWON / PLENUE PR-128G

¥58,903
内蔵ストレージ128GBとたっぷりのハイレゾ対応DAPで、最大256GBまで拡張可能な上ハイレゾFLAC、DSDにも対応しています。
無駄な色付けを徹底的に廃した音作りをベースに、独自のエフェクトと4種類のDACフィルターで様々なカスタマイズが楽しめます。
好みをとことん追求したい人や、気分や曲によって音質をガッツリ変えたいという人にもおすすめ。
Pioneer/private XDP-30R

¥26,400
比較的リーズナブルな価格でありながら最高クラスのDACとアンプを搭載、バランス出力にも対応するハイレゾエントリーモデルです。
片手で手軽に扱えるサイズ感とコンパクトな2.4インチタッチパネルで抜群の操作性を実現。
アップサンプリングにより楽曲ファイルだけでなく音楽ストリーミングもハイレゾ相当の高音質再生が可能です。
Hi-bit機能も搭載しており16bit/24bit音源も32bit化して滑らかな音を実現します。
Cayin/N3 N3-DAP

¥15,953
12時間連続再生が可能なパワーバッテリーを搭載しながらも本体重量は約93gと驚異の軽さを実現しました。
通勤通学にもピッタリなモデルで、ワイヤレスにも対応しておりストレスフリーに音楽を楽しむことができるでしょう。
DAPの中でもかなりリーズナブルな部類で、1万円台ということを考えるとかなりパフォーマンスが高い製品であると言えます。
とにかくリーズナブルにハイレゾ対応モデルがほしいと言う人にオススメ。
Astell&Kern/AK70 AK70-64GB

¥27,800~
「AK Jr」の後継となるモデルで、Astell&Kernのサウンドをより身近に楽しむことができます。
同メーカーの中では最もエントリー向けのモデルですが、シーラス・ロジック製DAC「CS4398」をシングル構成で搭載するなど十分すぎる性能を装備しています。
上位モデルに差し迫る高音質と機能性で幅広いニーズに答えられるモデルと言えるでしょう。
DAPとスマホを別持ちする価値はある!
現代においてただ音楽を聴くだけであれば確かにスマホだけで十分です。
しかしちょっとの移動時間であっても最高の音で音楽が楽しめるという体験は、ただの退屈な移動を価値のある時間に変えてくれることでしょう。
最高の音楽は人生をより豊かなものにしてくれますので、興味がある方はぜひ一度お店で試聴してみてください!
きっと驚きのサウンド体験ができるはずです。

Photo by bruce mars on Unsplash