様々な分野で注目されているAR技術ですが、フルに楽しむためのARグラスがこれまでは存在していませんでした。
テレビを見ていたら医療現場ではすでにARによるシミュレーションミーティングが行われているようで、そこで使用されているようなARグラスが市販されないかなとずっと思っていたのです。
同じように思っている人はどうやら世界中にいたようで、この度おなじみのクラウドファンディングサイトKICKSTARTERで世界最小を謳うARグラスが登場しました。
『MIX』という名前のそのARグラスはかつてないほどの軽さとコンパクトさを実現し、さらに視界を96°とこちらもこれまでにないほど広げるのに成功しました。
これまでスマホやタブレットをブンブン振り回していた人も、まるでメガネをかけるような感覚でARを体験することができるようになります。
満足のいくARグラスがないなら開発するまで
『MIX』はこれまでのARグラスにおけるサイズ感や視界の狭さに不満を感じたプロジェクターが開発した世界最小クラスのARグラスです。
かつてないAR体験を提供するために、本体のコンパクトさと視界の広さにこだわって設計されました。
視野の狭いARグラスではまるで遠くの窓を通してARオブジェクトを見ている感覚でしたが、『MIX』はユーザーの実際の視界に近い96°という広い視野を実現しています。
これによりまるでスマートグラスをかけているような快適性とかつてない没入感を体験することができるでしょう。
Hololensより圧倒的にコンパクト
AR業界では機能性を重視するか、それともデザインのスマートさを重視するかで揉めているようですがこの『MIX』はその後者をいく感じでしょうか。
本体重量はたったの130gしかなく、MR(複合現実)デバイスのHololensが579gということ考えるとかなり軽量なことが分かると思います。
とは言ってもHololensはARグラスではないので比較対象にするにはちょっと違うのですが、市販されている商品の中ではサイズ感から見て一番近かったので比べてみました。
『MIX』は視界の広さと着用時の快適性からヘッドセットとはまた違った没入感を得ることが出来ます。
拡張現実という意味ではヘッドセットより確実にリアリティがあるので、かなり満足度の高い製品になることが期待されています。
機能を拡張できる
『MIX』のもうひとつの特徴はデバイス本体にはあまり機能を持たせず、視野の確保と装着時の快適性に専念していることです。
ハンドトラッキングやアイトラッキングは後付けのオプションを使用することで利用できるようになるので、これが世界最小クラスを実現できた秘密のようです。
不必要な機能がゴテゴテ搭載されていて不快な着け心地ならば、スッキリしていて必要な機能だけ足せるほうが考え方によってはメリットがあるように思えますよね。
PCなどの端末との接続が必須となりますが、使用環境に合わせて機能を選べるというのは幅広いニーズに対応できるのではないでしょうか?
デメリットとしては求めるものが多ければ多いほどゴチャゴチャ買い足す必要が出てくるわけで、それこそサイズ感を我慢してでも最初からHololensを買ったほうがいいなんてケースが出てくるかもしれません。
プロジェクト公開中!
現在はまだプロジェクトが進行しており、5月29日の時点で残り17日を残してすでに258人が支援しています。
目標の$50,000を大きく超える$174,859を調達していますので、このことからも『MIX』に対する期待感はなかなかのものであることが伺えます。
面倒な手続きが一切不要で購入したい人はrakunewにて¥79,790で購入できますので、今のAR環境に不満を抱えてるならばぜひ『MIX』を使ってみてください。
※ 価格は2018年7月23日現在のものです。