身につけて使うデバイス機器を総称してウェアラブルデバイスと呼びます。
ウェアラブルデバイスはメガネ型のスマートグラスや、スマホと同期させる万歩計、体脂肪計など様々な形態があり、コンピューターがより身近な存在になり、生活の一部になっていることを実感させてくれます。
本稿で紹介する『Ring Zero』は人差し指に付けて使う指輪型ウェアラブルです。
本体には特殊なセンサーが搭載されており、手を動かすだけでスマホやスマート家電の操作が出来るというまるで魔法のようなとても楽しいリモコンデバイスです。
指輪としての大きさは?
サイズはS・M・Lの3サイズが用意されています。
Sサイズ 16〜18号/Mサイズ 20〜23号/Lサイズ 25〜27号です。本物のアクセサリーの指輪と比べると大まかなサイズしか用意されていませんが、まずは自分の指にちょうど良くハマるサイズを選ぶことが大切です。
重さは約5グラムで、指輪としては結構重い仕様です。そのため一日中付けて過ごすという感じではありません。重さに関しては今後の改良が期待されます。
まるで魔法のみたい!なジェスチャー機能
『Ring Zero』にできることは以下の通りです。
- スマホやスマートスピーカーを遠隔操作で音楽再生・停止
- スマホを遠隔操作で写真、動画撮影
- スマホを遠隔操作でメール送信
- スマホを遠隔操作でSNSの投稿
以上からも分かるように、基本的にはスマホやスマート家電の遠隔操作可能なリモコンとして使用することができます。
『Ring Zero』を利用するにはまず専用アプリをスマホにダウンロードし、さらに本体をスマホにペアリングします。
そして専用アプリでジェスチャーを登録します。
指輪をはめてあらかじめ登録した特定の動かし方をすることで、その操作を行うことが出来るという仕組みです。ジェスチャーは自分の好きな動きを登録出来ます。
例えば「丸描いてチョン」のようなジェスチャーを登録したとします。そしてそのジャスチャーに「音楽の再生」を割り当てることで準備は完了です。
あとは『Ring Zero』を起動し「まる描いてチョン」のジェスチャーを行うと、スマホがそれに反応して音楽再生します。同じことをスマートスピーカーにも利用できます。
このように指を動かしてスマホを遠隔操作するというまるで魔法のような動作が出来てしまうのです。
VRと連携してゲームもできる?!

参照元: 4gamer.net
仕様はまるで魔法のような仕組みですが、これらの使い方は半分以上が遊びの範疇と言えるかもしれません。
大げさなジェスチャーなんてしなくてもふつうにスマホの操作をすればいいじゃん、と言われたら身も蓋もありませんね。
実は『Ring Zero』が実用的に役に立ちそうな分野はVRのゲームコントロールの方です。
VRは専用のヘッドセットを頭部に付けて、視覚全体に画面を映し出すというディスプレイ方法で、ビデオゲームや映像コンテンツの分野で新境地を切り開いた感があります。
実はVRのゲームにおいてジェスチャー機能は非常に相性が良く、仮想現実を楽しむために一役買う存在として注目されています。
すでにジェスチャー機能を搭載したVR専用の3Dシューティングゲーム”Ring Zero for VR”が開発中であり、一部のイベントなどで体験版が登場しています。
その内容はというと戦闘機を操縦する3Dシューティングゲームで、『Ring Zero』のジェスチャー機能を利用しバーチャルで操縦桿を操作するというものです。
VRを用いて視覚映像を用意することでジェスチャー機能は多種多様なコントローラーとして応用できるということですね。
『Ring Zero』の可能性はVRのゲームとの組み合わせで無限の可能性を秘めていると言っても過言ではないでしょう。ゲーム好きの人には要チェックの存在ですね。