気づけば実家から独り立ちして早くも十数年が経ちました。
年に1回くらいは帰省するよう心がけていますが、何かとタイミングが悪くて丸々3年間帰省しなかったときもありました。
そんな時子供たちに「おばあちゃんどうしてるかな」などと言われると心にチクっと刺さります。
そんな時にただの鳩時計にしか見えない『OQTA Clock(オクタクロック)』があれば、たった1秒たらずの音で”おもい”を届けることができます。
どうしてそれだけの機能でそんなことができるのか。
秘密はやっぱり”IoT”でした。
キズナ 聞こえる 鳩時計 がキャッチコピー
『OQTA Clock(オクタクロック)』はクラウドファンディングサイト「Makuake」にて10月13日より先行予約販売が開始された鳩時計です。
実は鳩時計以外の『OQTA』がすでに販売されており、1stデバイスとなるこちらはダイアル形状のものでした。
『OQTA Clock(オクタクロック)』が思いを届けられるのは、「ふとした瞬間の気持ち」を音にかえて送ることができるからなのです。
たったこれだけの機能なのですが、この1秒足らずの音は「離れたところにいる人」へ「今の気持ち」を伝えることができる言葉をこえたコミュニケーションであると言えます。
友人や恋人が遠く離れた地域に行ってしまったり、実家から一人で上京してきた人などは『OQTA Clock』を利用すればいつでも気持ちを通わせることができるようになります。
多くの通信手段がある今の世の中でたかが音、しかも一方通行な音。
そうであるにも関わらずこの音が不安や孤独を感じている人たちの心に大きく響くのは、「たった今誰かが思ってくれている」という事実だけをはっきりと伝えてくれるからなのかもしれません。
IoT × 鳩時計
何故鳩時計なのか、疑問に思った方が多いかもしれません。
開発したOQTA社は、自分たちのアイデアをカタチにするにあたり鳩時計がもつアナログなあたたかさに辿り着いたと話します。
鳩時計のあの”ポッポー”という音には、気持ちを伝えるのにふさわしい柔らかい音を求めたようです。
そしてふさわしい音を探し回った結果、日本で唯一”フイゴ”で鳴らす鳩時計を製作する会社リズム時計工業と出会いました。
フイゴから鳴る柔らかい音は、日常生活に寄り添う音として最適だと思ったし、人の気持ちを扱うサービスとアナログな機構、一品ごと木目の違う鳩時計との相性もいいと思いました。
引用:Makuake
こうしてIoTという最新テクノロジーと、鳩時計というアナログなデバイスが見事に融合した「面白い時計」がついに完成したのです。
相手を想う一方通行
『OQTA Clock』には8人までしか登録することができません。
この8人という限定されたコミュニティはユーザーにとって本当に大切な人たちで構成されているはずです。
また『OQTA Clock』に返信機能はないので、送る側も送られる側も時間の束縛がなくSNS社会に蔓延する「返事しないと・・・」という強迫観念じみたものもありません。
さらに音の送信者が誰なのかわからないため、受信者は8人のことを考え思いを馳せる楽しさがあります。
多忙な毎日を送っていたり精神的に追い詰められているときほど、こうした”束の間の休息”が必要です。
日常に溶け込む鳩時計の音
『OQTA Clock』を部屋に置いたその日から、通常の鳩時計とはことなり時を選ばず”ぽっぽ~”が鳴ることでしょう。
その音色で大切な人たちを思い浮かべ、今まで何もなかった瞬間にも安心感や一体感を運んでくれるはずです。
『OQTA Clock』から届けられた音は、”相手を想ったその心”が届いた証です。
参照元: Makuake