1月はお正月気分がなかなか抜けずにダラッとしがちですが、個人事業主や副業に勤しむ方にはやらなければならないことがありますよね。
そう、確定申告の準備です。2021年は2月16日から相談及び申告書の受付を開始するとのことですので、できるなら早々に済ませてしまいたいところ。
ということで今回は、自宅にいながら申告できるICカードリーダーのおすすめ製品をご紹介します。
今年も引き続きコロナが猛威を奮っておりますので、密を避けるという意味でも準備しておいて損はありませんよ!
Contents
今年はe-Taxで密回避!
パソコンをあまり使わない方やそもそも苦手な方にとってはまず無縁なe-Taxですが、令和元年度分より手続きが簡便化されているのをご存知でしょうか?
マイナンバーカード方式とID・パスワード方式という2種類の方法で利用できるようになり、前者に至ってはICカードリーダーとマイナンバーカードさえ用意すれば税務署に行く必要すらありません。
緊急事態宣言が再び出されるほどのこの状況下で、どれほど必要であったとしても密を避けられないであろう申告会場に行くのは何としても避けたい所。
最初は登録手続きで手間取ることがあるかもしれませんが、一度済ませてしまえば来年以降も利用できますから、苦手意識はひとまずしまっておいてこの機会にe-Taxを始めましょう!
ICカードリーダーの選び方
e-Taxの手続きが簡便化されたとはいえ、正しい製品選びをしなければマイナンバーカードが読み取れないなんてことになるかもしれません。
用途・読み取り方式・接続方法の3つのポイントで選べば、そうした失敗を未然に防ぐことができますよ。
用途に合わせて選ぶ
一口にICカードリーダーといっても、確定申告に使用するだけでなく電子マネーやB-CASカードの読み取りに使うこともあります。
e-Taxに使用するのであれば“公的個人認証”製品を選ばなければなりません。
マイナンバーカード対応もしくはe-Tax対応と記載があればまず間違いないですが、どちらかわからない場合には公的個人認証サービスのポータルサイト掲載の一覧表を確認しましょう。
また、ICカードリーダーではSuicaや電子マネーなどの残高や利用履歴を確認することもできます。ただし、こちらも同様に応じたスペックのものを選ぶ必要があります。
使用するカードに合った読み取り方式を選ぶ
ICカードリーダーには大きく分けて接触型との2種類があり、どちらを選ぶかで使い勝手は大きく変わってきます。
まず、接触型というのは従来の差し込んで読み取るモデルで、安定した接続と比較的リーズナブルな価格で入手できるのが特徴です。
一方の非接触型はSuicaや電子マネーのようにタッチで読み取れるモデルで、こちらは手軽に使えるのが魅力ですが性能的にどうしても高価になりがち。
もしもマイナンバーカードの読み取りにしか使用しないのであれば、安価な接触型モデルで十分といえます。
パソコンとの接続方法やOSとの相性で選ぶ
適合するOSに接続しなければならないのはデバイスの基本です。
しかし、ICカードリーダーの中にはOSに適合していてもパソコンが認識できないモデルがあるようです。
原因はソフトを始めとして様々考えられますが、簡単に言ってしまえば相性が悪いということになります。
そうした製品はECサイトのレビューで動作環境が記載されていますので、購入を検討する際は参考にするといいでしょう。
おすすめのICカードリーダー10選
ここからはHackctsu編集部おすすめのICカードリーダーをご紹介します。
安定感と価格で選ぶ!おすすめの接触型ICカードリーダー7選
ロジック/接触型ICカードリーダ LG-ICCR1A

ロジック/接触型ICカードリーダ LG-ICCR1A ¥2,280
現在はヨドバシカメラでしか販売されていませんが、リーズナブルな価格と安定した接続性で使いやすいICカードリーダーです。
公的個人認証サービス対応のためもちろんe-Taxで使えますし、カードを挿入するとセットランプがついてわかりやすいというのも魅力。
対応OSはWindows7/8/10~、MacOS10.5~となっています。
今の所OSやパソコンとの相性についてはレビューがないので問題ないのでしょう。今年からe-Taxにしようと思っている方にイチオシのモデルです。
Scot/ICカードリーダーライタ

Scot/ICカードリーダーライタ ¥1,580
e-Taxに対応しているだけでなく、SDカードとTFカードスロット、それからUSB拡張ポート(×3)まで搭載した多機能モデルです。
ICカードリーダーを確定申告でしか使用しない人にとって、毎年2月になって「どこしまったっけ・・・?」となるのはもはや必然。
この製品なら日常使いできるので、しまった場所を忘れることもリーダー本体が1年分のホコリをかぶることもありません。
「認識までに20回抜き差しした」なんてこともあるようです。価格なりの使用感といったところですが、「年に1回だしとりあえず使えれば・・・」と考えている方におすすめ。
INMAN/接触型ICカードリーダーライタ

INMAN/接触型ICカードリーダーライタ ¥1,599
2,000円以下というリーズナブルな価格ながら、安定した接続と読み取り機能で人気を獲得しているモデルです。
ICチップのように見える部分がインジケーターランプになっており、読み取り中は点灯するためひと目でわかります。
ちなみに「ランプは点いているのにエラーが出る」という事があるようですが、その場合はカードを挿したまま再起動すると復活するようです。
低価格帯のカードリーダーの中ではずば抜けて高評価ですので、迷ったときはこちらを選んでおけば間違いないでしょう。
Gemalto/IDBridge CT30 HWP119316

Gemalto/IDBridge CT30 HWP119316 ¥1,756
コンパクトでスケルトンなデザインが特徴的なICカードリーダーです。
Win・Mac両対応で、挿し込んでいる様子が見てわかるというのが人気につながっています。
Windowsならプラグ&プレイが可能。もちろんドライバを手動でインストールして使うこともできます。
販売元のGemalto社が合併吸収されたことでサポート体制に不安があったようですが、現在はthales社に引き継がれているようですので問題なく使用できるとのことです。
SCM Microsystems/ICカードリーダー/ライター SCR3310/v2.0

SCM Microsystems/ICカードリーダー/ライター SCR3310/v2.0 ¥1,780
Amazonで最も売れているICカードリーダーで、NTT『SCR3310』のOEM版です。
シンプルな機能性で使いやすく、e-Tax用として購入する分には不便なく使用できるでしょう。
ただし、OEM製品と言ってもドライバーソフトはNTTからではなく、「scr3310 ドライバ」と検索して出てくいサポートページからダウンロードする必要があります。
購入したのに使えていない、もしくはちゃんと読み込んでくれないという方は、ドライバがきちんとインストールできているか確認してみるといいかもしれません。
INMAN/【令和最新版】接触型ICカードリーダーライタ

INMAN/【令和最新版】接触型ICカードリーダーライタ ¥1,799
製品名にも記載がある通り、 ISO/IEC7816規格に準拠したINMANの最新モデルです。
WindowsとMacOSをだけでなくLINUXまでドライバー不要のプラグ&プレイを実現。
全モデルと比べて価格がほんの少しだけ上がりましたが、見た目だけでなく機能面もアップデートされているので問題なし。
ちなみにマイナンバーカードを挿入する際は、写真がある面(表)を下に向けると認識するようです。
NTTコミュニケーションズ/ ICカードリーダーライター ACR39-NTTCom

NTTコミュニケーションズ/ ICカードリーダーライター ACR39-NTTCom ¥2,548
ご存知NTTコミュニケーションズが販売しているモデルで、数あるICカードリーダーの中でも断トツの安心感があります。
機能的には大差ありませんが、海外製品の多いジャンルなので“ちゃんと使える”というのが案外嬉しかったりするものです。
見た目ではわかりませんがインジケーターランプも搭載しており、電源ONで点滅、カード認識で点灯と切り替わるので使い勝手も良さそうですね。
他製品と比べて1,000円ほど高くなりますが、メーカー製品の中ではリーズナブルなので失敗したくない方はこちらをおすすめします。
タッチで超手軽!電子マネーの読み取りにも使える非接触型ICカードリーダー3選
SONY/非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380

SONY/非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380 ¥2,716
非接触型購入決済技術の“FeliCa”を開発したSONY製ということで、第一に安心感がありますよね。
公的個人認証対応製品ですし、対応するカードをかざすだけで情報の読み取りができるのでネットショッピングにも便利そう。
それから読み取りの確実性を高めるため、カードを保持するためのスタンドが標準で付属するのも嬉しいポイント。
ただし、Windows専用なのでスマホユーザーは間違えて購入しないようにしましゅ。
I-O DATA/NFCリーダライタ ぴタッチ USB-NFC3

I-O DATA/NFCリーダライタ ぴタッチ USB-NFC3 ¥3,100
SONYが各デバイス専用設計でリリースする一方で、I-O DATAからはWindows/Mac両対応と活躍シーンを広げて登場。
シンプルで清潔感のあるデザインは、見るからに使いやすそうですよね。
もちろん公的個人認証サービス対応ですので、e-Taxにも使用できます。
電源ランプとステータスランプが別なのも魅力の一つで、他のICカードリーダーと違って読み取り状況がわかりやすいというのもおすすめポイントですよ。
SONY/非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S390

SONY/非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S390 ¥9,800
こちらは『RC-S380』と違ってiOS端末専用なので、PCをユーザーやAndroidユーザーは使うことができません。
これまではiPhone単体では各種電子マネーの利用履歴や残高の確認までしかできませんでしたが、こちらの製品があればチャージまでできるようになります。
対応する電子マネーはWAON・楽天Edy・Suicaの3種類となっており、2020年9月にチャージ機能を終了したSuica以外は今のところチャージが可能です。(楽天Edyも2021年8月で終了)
言ってしまえばWAONに特化する形になりますので、日頃からイオンをよく利用するiPhoneユーザーに特におすすめ。
まだ間に合う!先にマイナンバーカードを作っておくべし!
意外な落とし穴というか、マイナンバーカードの発行に1ヶ月ほどの時間を要するのはあまり知られていません。
「カードリーダーは買ったし、今年こそe-Taxでやるぞ~!」と意気込んでも、2月に入ってからカードを作ったのでは期間中に間に合わない可能性すら出てきます。
1月中に申し込めば申告期間中には手元に届くはずですので、まだマイナンバーカードを持っていない方は最優先で作成するようにしましょう。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、やり方さえわかってしまえば手間だけでなく移動時間まで減らせて一石二鳥です。
申告会場での密を避けるためにも、今年はICカードリーダーを使ってスマートに確定申告を済ませてみてはいかがでしょうか。
※掲載価格は2020年1月10日時点のものです。