『Smart Mike』はBluetooth接続でiPhoneとペアリングできるコードレスピンマイクです。
ピンマイクとはピンのように襟元に取り付けることが出来る小型のマイクのことです。
iPhoneにはマイクが内蔵されているため、録音や動画撮影の際は内蔵マイクで音を拾うことが出来ます。しかしiPhone内蔵のマイクはさほど高品質というわけでないため、どうしても音声の質は低いものとなってしまいます。
特に会話を録音するときなどは音をしっかりと録音したい、という要望は多いと思われます。そういった場合は外部接続である程度精度の良いマイクを使うのがおすすめです。
本稿で紹介する『Smart Mike』はピンマイク程度の大きさで携帯しやすく、しかもiPhone内蔵マイクとは比べ物にならないくらいクリアに録音が出来るすぐれものです。
iOS専用、Androidには非対応です
株式会社apeiros(アピロス)という企業が開発、販売しているiPhone専用のコードレスマイクです。(メーカー希望小売価格:16,200円)
対応OSはiOSのみで、現在Androidには非対応なので今後のバージョンアップに期待です。iOS対応のためiPadでも使用可能です。
『Smart Mike』の主な仕様
環境音(雑音)を自動で軽減するノイズキャンセリングシステムを内蔵しており、集音可能範囲は20メートル程度、部屋の一室の会話なら問題なくクリアに録音することができます。
Bluetooth対応のワイヤレス仕様、iPhoneの専用アプリで操作するため遠隔操作が可能です。
録音した音声データはiPhoneに同期され保存されますが、『Smart Mike』本体にも保存メモリ(4GB)が内蔵されており保存可能です。
最大3台のiPhoneに同時接続が可能で、ひとつの『Smart Mike』で3台のiPhoneに録音、保存が可能です。
実際の使い心地は?
『Smart Mike』はワイヤレス仕様のため、上記画像のように襟元に取り付けることが可能です。
もし複数人の会話を録音したい場合は、テーブルを囲むように座り、テーブル中央にマイクを置くという設置方法でOKです。
動画撮影に使いたい場合は主な被写体となる人の衣服に取り付けるのが良いでしょう。
使用する際は予めiPhoneとBluetooth接続(ペアリング)しておき、iPhoneの専用アプリから操作します。
上記画像のようなiPhoneの専用アプリの画面から各種操作を行います。
音録の際は単純に音声を認識して録音しますが、動画撮影の時はiPhoneのカメラと連動して録音するため動画と音声がズレることは構造上、ありません。
iPhone内蔵のマイクで動画撮影する場合、音をしっかり拾うためにはある程度被写体に近づける必要があり、思い通りの動画を撮るのが難しかったのですが、『Smart Mike』を使えばそういった問題も解決できます。
専用アプリで音声の編集も可能です
専用アプリを使い音声データの、AGC(Auto Gain Control)の ON/OFF、音声ボリューム、イコライザー、などの編集が可能です。
iPhoneのカメラを使って映像を撮影し、『Smart Mike』で音声録音するという仕組みですが、その場合Phoneに内蔵マイクがあるため、こちらにも音録されます。
つまり撮影終了時には『Smart Mike』で録音した音源とiPhone内蔵マイクで録音した音源の2種類が保存されます。
専用アプリを使えばこの2種類の音源の比率を調整することができ、例えば上記動画では【Smart Mike:iPhone】の割合を【80%:20%】で編集しています。
『Smart Mike』で録音した音声の方が少し大きく出力されていることになりますね。
ちなみに【100%:0%】にすれば『Smart Mike』の音声のみとなります。
マイクを人の被写体に取り付けて動画撮影した場合、常に被写体の近くの音声がクリアに録音されますが、もっと広い範囲で音を拾いたい場合もあるかもしれません。
そんな時はその部分だけiPhone内蔵マイクで音録した音声の比率を上げれば、広い範囲で音録データを使えます。
このように、ひとつの動画の音声を『Smart Mike』とiPhone内蔵マイクで2カ所同時に音録するのは何かと融通が利き、双方の音声データの比率を任意に変更できる機能は何かと便利です。
『Smart Mike』があればiPhoneでの動画撮影の幅が格段に広がります。
スマホ内蔵カメラの進歩は著しいのですが、それに比べて内蔵マイクの品質は立ち遅れている感じです。
iPhoneで高品質の動画を撮りたい場合は『Smart Mike』のような外部マイクを使い、音質にもこだわってみてはいかがでしょうか?