今の世の中自動で後ろをついてきてくれるのはキャリーケースだけではありません。
技術は日々進歩しておりSF映画の中だけの世界だったはずが、気付けば現実のものとしてすでに存在してたりするのです。
『Loomo』という名前のロボットを搭載したミニトランスポーターは、ユーザーを乗せてセグウェイのように移動できるだけでなく乗らない時は自動で後ろをついてきてくれます。
もちろんただ後ろをついてくるだけではありません。
障害物だって自分で避けられますし、時には愛くるしい表情で周囲の人たちを賑わせてくれることもあります。
ロボットを載せたトランスポーターは、今後至るところで見かけるようになるかもしれません。
モバイルロボットコンパニオン×ミニトランスポーター
時代はついにココまで来たかと思わせてくれたのは、「半歩先の未来が届く」ショッピングサイトrakuNewに掲載されているロボットを搭載した自律型ミニトランスポーター『Loomo』です。
以前にユーザーの後ろをついてくる自律型キャリーケース”Tavel Mate”をご紹介しましたが、『Loomo』はさらにもう一歩先の未来を見せてくれる製品です。
移動が楽々できるだけでなく乗らない時は自動で追跡、そして愛くるしいパーソナリティと感情表現まで兼ね備えています。
『Loomo』はスムーズなセルフバランス調整でどんな地形でも走行しやすく、一度の充電で35kmの走行が可能です。
また高度なコンピュータービジョンでユーザーを自律的に追跡し、スタビライズされたカメラで後ろからの映像をキャプチャすることだってできます。
マルチセンサー搭載の超高性能ロボット
『Loomo』はIntelのReal Sence ZR300カメラを搭載しており、3D知覚やロボットマッピングの他に障害物回避や動作追跡を実現しています。
1080p HDカメラや5つのマイクロホンアレイに2つの赤外線センサー、それから超音波センサーとタッチセンサーまで備えており、ユーザーだけでなく他の人や物、動物などを認識することが可能です。
HDカメラはセルフスタビライジング3軸ジンバルで安定しており、走行している状態とは思えないほど高品質な映像を撮影することができるでしょう。
またこのカメラは周囲の状況をよく評価し、コンピュータービジョンを確率するのにも利用されています。
DTSとHUS
『Loomo』に搭載されている視覚システムは現代の最新コンピュータービジョンと学習テクノロジーを駆使したDetection and Tracking System(以下DTS)とHuman Understunding System(以下HUS)で構成されています。
まずDTSは検出と追跡技術を高精度かつ効率的に組み込むことで、『Loomo』が周囲を知覚することができるようになります。
知覚ができるということはユーザーだけでなく他の人やペットの動作を同時に追跡することが可能となり、他の多くのアプリケーションの基盤とも言えるものになります。
一方のHUSは顔認識などを利用してユーザーを識別するといった高度な認識機能を有しています。
またジェスチャーを認識・分析することで行動をより理解するだけでなく、コマンドの実行やコミュニケーションまでとれるようになります。
BMWのセルフドライビングカーチームがすでに連携
現在すでにBMWが『Loomo』に目をつけており、自律型駐車ソリューションを開発中のようです。
完成すれば駐車場整備にか掛かっていたコストを削減できるだけなく、より安全でスムーズな案内が可能になります。
イベント時などに大きな効果を発揮してくれそうですが、今後の展開に期待が高まります。
『Loomo』の本体価格は¥210,190となっており、日本国内においては公道の使用は残念ながら禁止です。
私有地内や許可がおりた場所のみでの使用となりますが、今後もしかしたらイベントやショッピングモールなどで見かける機会が増えるかもしれません。
参照元: rakunew