1970年台頃からピーター・フランプトンやスティーヴィー・ワンダーが使用したことで有名になったトーキングモジュレーター(トークボックス)というエフェクターをご存知でしょうか?
ギターやシンセサイザーなどの音を専用のスピーカーからビニールチューブを通して演奏者の口内で共鳴させて音を出すというもので、端からみれば声をロボットボイスに加工して歌っているようにも見えます。
ただし口はカタチを作るのみ(要するに口パク)で実際に声は出さず、音は手元の楽器で出していますので演奏技術がなければ話になりません。
『ElectroSpit』はビニールチューブを使わずに喉にあてるだけでトーキングモジュレーターサウンドの作成を可能にした革新的なデバイスです。
これまでのようにチューブを咥える必要がないので演奏がしやすく、それでいて表現力が豊かなのでトークボックスを一度でも使用したことがある人はかなりの衝撃を受けるのではないでしょうか?
トークボックスというエフェクターを知らなかったという人も、この機会にちょっと不思議な音楽の世界を覗いてみてはいかがでしょう。
機材不要のポータブルトークボックス
もしもこれまで音楽と無縁で生きてきたという人は、おそらく演奏ムービーやPVを見ても何がどうなっているのかきちんと理解できていないのではないでしょうか。
本来ならば演奏する楽器の他に専用の機材とビニールチューブが必要になるのですが、『ElectroSpit』はまるでヘッドホンのようなデバイスをノドにあてるだけでサウンドの作成が可能になります。
装着すれば誰でも簡単にトーキングモジュレーターサウンドにアクセスでき、しかもチューブを咥えない分発音しやすいのでより演奏に集中することができるでしょう。
専用のアプリを利用してワイヤレスでキーボードなどの楽器に接続できるので、スマートフォン本体はポケットの中にしまっておくことだって可能です。
トークボックスを体験しよう
YOUTUBEで検索すると様々なトーキングモジュールサウンドに出会えますが、中にはスマホケースを改造してお手軽トークボックスを作成している人もいます。
頑張ればストローでも口内に音を送れるので、ケースにきちんと接続さえできていれば100円ショップでも必要な材料をそろえることができます。
極端なことを言うとスマホのスピーカーを口で咥えれば最もカンタンにトーキングモジュレーターサウンドを体感することができるでしょう。
やってみたい人はCore Synthなどフリーの楽器アプリをインストールして音を出してみるといいかもしれません。
ただしただ咥えるだけでは上手な発音はできませんので、きちんと演奏したいのであればそれなりに準備する必要があります。
『ElectroSpit』はもちろんDAW互換ですので、現在の音楽活動に幅を出したいという人にもおすすめ。
本体価格はRakunewで¥51,090、一方のKickstarterなら$297となっていますが手間をかけたくないならRakunewで申し込みしましょう。
これほど手軽にトーキングモジュレーターサウンドが作成できるデバイスは他にありませんので、すでにトークボックスを使っている人も知らなかったという人も気になったならこの機会をお見逃しなく!
参照元: rakunew