携帯を持っていると地味に腕が疲れてくる。そんな経験をした事はないだろうか?
あっ携帯が鳴っている。でも携帯どこだろ、早くしないと電話切れちゃう…。
そんな風に焦ってしまう事もよくあるでしょう。
特に女性はカバンに沢山荷物が詰まっているために、このようにカバンの中をまさぐってしまう瞬間がよくあるように思える。
そんな経験はもう過去のものになるかもしれない。
必要なのは指一本。『sgnl』を使えば指を耳に当てるだけで電話で会話が出来てしまう。
そのシステムの正体とは一体?
良かろう、説明させてもらう。
『sgnl』はSAMSUNG C-LAB社から分離した企業であるInnomdleI研究所がリリースする骨伝導の原理を使った腕時計用のベルトである。
この『sgnl』は2016年10月よりクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資を募集して以降、現在までに約200万ドル(約2億円)の出資を獲得しており、今では約150ドル(現在レート約16,700円)から1セット購入可能となっている。
この『sgnl』、Apple WatchやSAMSUNG Gear等のスマートウォッチや普段使っている腕時計と連結して使用が可能であり、付属の締結部分のアクセサリーを連結する。
普段腕時計を使わない諸君でもイケてるスマートバンドとして使用する事が可能。
気になる使用方法と機能
例えばスマホに着信があればBluethoothを使って振動して着信を知らせる。
そこで『sgnl』のボタンを押し、指先を耳に押し当てればスマホを取り出さずに電話を取ることが可能になる、という至ってシンプルなもの。
その仕組みは、まず腕時計のベルト部分(本体)が振動し、手の骨から指先を通し音が伝達される。
マイクは本体に内蔵されているためこちらの声も伝え会話する事が出来るという。
これまで頭蓋骨を振動させる骨伝導イヤホンというのは既に存在してきた。
しかし『sgnl』の場合は腕と指先を通して音を伝えるのであり、開発元は指先伝導(fingertip conduction)と呼んでいるようだ。
使用可能な機種はAndoroid4.4以降、IOSは8以降であり、バッテリーは約1週間、連続通話して4時間使用可能。バッテリーのチャージャーはUSBを使って約1時間となっている。

カラーは全6種類
『sgnl』さえあれば、例えば電話がきた時自転車を止めてその場でバッグを漁る事も必要ない。
大切な会議やエレベーターの中でさえ他の人に声が漏れ聞かれることもなく、また骨を振動させて音を聞くので、周りの騒音に強くうるさい場所で声が聞こえない、ということもない。
また、専用のアプリを使えば、電話してくる相手の電話頻度などを管理することや、自分の歩行距離をモニターしてくれたり、またメールや電話、SNSの通知などを知らせてくれたりもするのである。
爽やかな会話、ストレスのない会話。
ある日突然街中であなたが耳に指を当てて話し始める瞬間を考えて見てほしい。一体人は何を思うだろうか?
その理由を知った時、きっとあなたは最先端を行く人なのだと思われ、どこかグローバルな匂いを見に纏うことになるであろう。
そのうち、このような指先伝導や骨伝導によって電話や音楽だけでなく、他にも多様な使用方法が生まれてくるかもしれない。
そのような時代が来る前に、一足先に指先を使って会話を初めておくのはどうであろうか。