テクノロジー

フォルクスワーゲン初の完全自動走行。未来予想の現実化『SEDRIC』

SEDRIC

「セドリック」。それはなんとも懐かしい響き。今の中年世代にはそれはあまりに馴染み深く、ヤンキー文化に慣れ親しんだ人であればまた馴染み深い名前でしょう。

高度経済成長期を通し高級セダンとして人々に憧れ愛されて、平成の世では爆音のマフラーをつけて公道を走り抜けた僕らの日産セドリック。2004年、人々に惜しまれながらも引退し、今の若者はもう知らなくても無理はないですが…

SEDRIC

完全自動運転の電気自動車『SEDRIC』

今の世の中ではハンドルを握らなくても自動走行をしてくれる自動運転技術が話題になっています。

トヨタやホンダなどの日本車メーカーだけではなく、ボルボやメルセデス・ベンツなどの海外の大メーカー、あるいは新興のテスラモーターズなど、あらゆるメーカーが自動運転の開発を進めているのが昨今の状況です。

自動車メーカー以外にも、GoogleやApple社など超大型のIT企業も参入を始め、今の世は自動走行車を巡った大戦国時代の真っ只中。そんな生きるか死ぬかの企業間戦争の最中、2017年3月、フォルクスワーゲングループがジュネーヴにてグループ初となる完全自動運転の電気自動車『SEDRIC(セドリック)』を発表することになりました。

同年9月にはドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2017にボディーカラーやインテリアに改良を加えた進化モデルも発表されたのです。

何処にいようとボタン一つを押せば迎えに来てくれる!

『SEDRIC』は、箱型の近未来デザインでできていて、ボンネットがなく、全体的に丸みをおびたどこか可愛らしさを感じさせるデザイン。そのデザインは少し前に流行ったソニーの犬型ロボットAIBOを思い出させてくれるようなもの。ヘッドライトでウィンクもできるというのだから、その可愛らしさはとどまるところを知りません。

そしてこの『SEDRIC』。何が驚くかと言えば完全自動運転に相当するレベル5の自動運転技術す。360度赤外レーダーや超音波センサーを搭載し、高精度デジタルマップを活用することで、高精度でより安全な自動運転を実現したと言います。

SEDRIC

ユーザーは”OneButton”と呼ばれるキーと兼用のリモコンによって車両を操作しますが、まずこのリモコン一つで『SEDRIC』を迎えに呼ぶことが出来るのです。『SEDRIC』が到着すると、ユーザーを認識して自動でドアが開きます。ドアはワイドな作りで乗車もラクラク簡単です。

段差のないバリアフリー設計で、お年寄りや子どもにも優しく、また視覚に障害のある人を車に誘導するバイブレーション機能までついているのは素晴らしいとしか言いようがありません。

また、自動運転というとハンドルが自動的に動いて操作されるのだと思う人も多いと思うのですが、『SEDRIC』にはハンドルはありません。もっと言うならもはや運転席さえもありません(んんっ!?)

イメージで言えば、観覧車とか山を登る時に使うロープウェイの車内なんかに近い感じでしょうか。

SEDRIC

音声コントロールが最高の環境を提供してくれる!

この最強の車『SEDRIC』の特筆すべき点は音声コントロールでもあります。ユーザーが乗車すると、目的地や所要時間、あるいは現在の交通情報などを『SEDRIC』と会話してルートを決めたりすることができます。

またウィンドウスクリーンはポケモンGOなどで使われた実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示するAR(拡張現実)を備えており、コミュニケーション以外にも視覚的に楽しみながら移動をする事も可能。

なんだか恋人とのロマンティックなドライブに磨きが掛かりそうです。

SEDRIC

しかし残念ながらまだ発売はされていないようです。コンセプトの発表までで、いつ我々の手に届くのかという事は全くわからない状況になっています。

それでもこのコンセプトが現実に実現した世界は想像するだけでなんと便利なSFの世界なのでしょう。ボタン一つで迎えに来てくれることで、子供たちの学校への送迎や自分の会社への送迎、駅に到着した友人の出迎えだって『SEDRIC』に任せられる。

SEDRIC

この『SEDRIC』の誕生により、これまで社会の上層部の人にのみ許されてきた、お抱え運転手による後部座席での快適な移動が、ようやく一般的な人々にも体験出来る日が遂に来るのかもしれません。これぞデモクラシー。筆者は涙ながらにそう思うのです。

参照元: VOLKSWAGEN GROUP

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