自動車が全自動運転になる日も遠くない近年。もしかすると道路もIoT化してしまうかもしれません。
イギリスでは横断歩道や信号のない道路で、道路状況に合わせて表示を変えるスマート道路が研究されているそうです。
この『Starling Crossing』の技術が利用されるようになれば、自動運転する車が通る道路の上を歩行者が安全に横断することが可能になるのではないでしょうか。
あなたの住む地域に信号や横断歩道、ガードレールなどがない、自然と建築物のみのスタイリッシュな景観が広がる日も近いのかもしれません。
『Starling Crossing』とはどのような技術なのでしょうか。
早速ご紹介します。
『Starling Crossing』を見てみよう
『Starling Crossing』に関する動画があったので実際に見てみましょう。
人が通っている間は車の前には「STOP」の文字が表示されており、歩道が表示されています。
しかし、女性が通り過ぎると歩道が消え、自動車の前の文字も消えてしまいました。そして道路は何もないアスファルト色に戻っています。
たった16秒程度の映像ですが、これだけでワクワクしてしまいますね。
人や車に反応するレスポンシブな道路、それが『Starling Crossing』なのです。
『Starling Crossing』は自転車用の停止線を表示するなど、歩行者と自動車以外にも対応しているようです。
LEDで表示されているので、日中はどのように表示されるのか疑問も残りますが、夜は街中がライトアップされてキレイであることは間違いないでしょう。
道路に様々な表示がされる
写真を見ると先述した停止線や歩道がLED表示されています。
撮影時は曇り空だったのでLEDライトもしっかり見えていますね。
通常の表示だけでなく、急に歩行者が飛び出してきた際にもLEDライトが事故防止のために役立つ表示をしてくれます。
なんと、急に出てきた歩行者の進行方向に向けて赤色のラインが表示されました。
レスポンシブな道路でも飛び出しは危険ですが、それでも危険をキャッチして即座に可視化できる技術は素晴らしいですね。
『Starling Crossing』の危険予測技術と自動運転の危険予測が混ざり合えば、事故はなくなるのでしょうか。
近年、交通事故死者数は日本国内だけで年間4,000人台だそうですが、このような技術が発展すれば4,000件もの悲しい事故が激減する可能性があります。
人や自動車を認識する技術はどのようなもの?
道路に備え付けられているカメラが人や自動車、自転車を認識して道路の表示を変えているようです。
現在はまだ実用的ではないかもしれませんが、今後は自動車に搭載されたカメラや他のセンサーで精度を高めていけるかもしれません。
最後に『Starling Crossing』の上を自転車走行した際の映像をご紹介します。
歩行者がいなくなると自転車のマークが消えました。カッコいいですね!
スマホと連動することも考えましたが、スマホを所有せずに歩くと歩行者として認識されなくなってしまうので、やはり重さや熱を感知するようなセンサーが利用されていくのではないかと考えられます。
他にも人工衛星や現在では想像もつかないような技術が取り組まれていく可能性もあります。
未来の道路は安全でクールなデザインになるかもしれません。
2020年には一部自動運転の自動車が日本国内を走ると言われていますが、道路の発展も今後楽しみな要素ですね!
参照元: Umbrellium