ビットコインをはじめ何かと話題になる仮想通貨。
でも「未だにしくみがよくわからない」って人も多いのではないでしょうか。
では仮想通貨とはなにか。
簡単に言えば、それは中央銀行などの国家の管理者や発行主体を抜きにして、インターネットの中で不特定多数の人との間でサービスや物品に使用出来る通貨。もちろん、ドル・ユーロ・人民元などの現金とも交換が可能です。
仮想通貨はこれまでの国境という既成概念を破壊します。インターネット上で暗号技術を用いて取引履歴を管理をするため、仮想通貨によって例えば国境間の高い手数料や国際情勢によっての送金の不可能などが回避出来たりするのです。
その種類はすでに600とも1000種類とも言われており、その数はもはや1つや2つではありません。それゆえ、「よし自分も試しに買ってみよう」と一念発起してみても、中々思うように手が出せないのが実際のところだと言えそうです。
そこで今回はそんな仮想通貨の中でも特に多くの人々に注目されているものを5つ、足掛かりの為にご紹介させて下さい。(2017年12月における最新の時価総額ランキング順)
1位 ビットコイン
言わずと知れたビットコイン。ビットコインは世の中に初めて現れたその本家本元の仮想通貨。単位は、BTCと表記され、1円や1ドルのように1BTC(1ビットコイン)と、数えられます。
ビットコインはビットコインキャッシュ・ビットコインゴールドなど分裂問題が話題になるのですが、ビットコイン以外のコインはすべて総称でアルトコインと呼ばれています。つまり、今回この後に紹介してゆく仮想通貨もすべてアルトコインになるのです。
なぜそんな事が起こるか。その理由はビットコインのプログラムはすべてが公開されている為です。要するに組み立て方の説明書が公開されている状態な為です。
ではアルトコインとビットコインの違いとは何なのでしょう。
現状、ビットコインは知名度があり、仮想通貨の中では一番普及をしている状態ですが、ビットコインの弱点を補おうと開発されているのがアルトコインだと言えるでしょう。
ビットコインの弱点といえば、例えば「発行枚数上限が2,100万枚と少ない」「取引の承認に時間がかかる」などが挙げられます。
いずれにせよビットコインは基本モデルであり、購入の人数も情報も多い点から、まずはじめに購入を検討する人が多い仮想通貨だと言えるでしょう。
2位 イーサリアム
イーサリアム(単位はETH)は現在時価総額がビットコインに次ぐ第2位の仮想通貨。
イーサリアムの歴史は2013年にヴィタリック・ブリテンという人物によって設計が始められたところから始まりました。
2015年から日本の取引所でも扱われ始めましたが、現在では世界中の取引所で扱われているアルトコインのひとつです。
イーサリアムもビットコインよりもさらに機能を拡張させているのですが、ビットコインとの大きな違いの一つとして、イーサリアムにはスマートコントラクトという取引で行われる契約を自動的に実行・保存していく機能があります。
それはどういう事かというと、契約内容を取り決めたらその契約を守らねば取引が成立しないようにシステムが実行されるのであり、その契約内容もネットワーク上に保存されるのです。システムの実行とはつまり「今度遊ぶ時1,000円返すわ」と友人が言ったら、1,000円を返さなければあなたと遊べないというようなものだと理解して下さい。
ビットコインでもブロックチェーン上ですべての取引記録を管理してはいるものの、イーサリアムはその点取引を行うと同時に、契約内容まで管理することができる点で新たな可能性を期待されている仮想通貨です。
3位 ビットコインキャッシュ
ビットコインキャッシュ(単位はBCH)は仮想通貨の内で時価総額3位の注目アルトコイン。その名前が物語っているのですが、ビットコインから分裂して出来たアルトコインです。
ビットコインは取引量が増えてきた事で取引スピードの低下などが問題となっていたのですが、ビットコインキャッシュはその点を改善する為に作られたアルトコインです。記録を残して取引処理が可能な総量がビットコインキャッシュの方が大きくなった為、より多くの取引がスムーズに行える利点があります。
ビットコインキャッシュはビットコインとは基本的なモデルは同じなのですが、開発者もシステムを稼働させる参加者も異なり、またセキュリティの向上でより安全な取引も実現する事が可能になりました。
4位 リップル
リップル(XRP)もアルトコインの一つです。現在時価総額は仮想通貨4位で日本人にも人気が高い仮想通貨です。
リップルにもいくつかの注目すべき特徴があるのですが、そのうちの1つにブリッジ機能があります。
これはゲートウェイという業者を通して、リップルのシステム内(リップルウォレット内)でドル、ユーロ、円などの法定通貨、そしてビットコインやイーサリアムといった他の仮想通貨とも交換・両替が出来るという大変便利な機能です。
リップルはあの最強企業Googleが出資した事で一躍仮想通貨業界に躍り出たアルトコインでもあります。日本でもメガバンクの東京三菱UFJ銀行がリップルを使ったネットワーク利用を表明し、2017年度には価格があっという間に高騰しました。
リップルは今後も大注目の仮想通貨のひとつだと言えるでしょう。
5位 ダッシュ
現在時価総額5位に位置するアルトコインのダッシュ。その暴騰は驚くべき勢いで、2014年にスタートして以来ダッシュはいわば弱小アルトコインのひとつに過ぎなかったのですが、2017年に入り時価総額ランキングで驚異的に上昇し、最近一気に5位に躍り出た、いわばダークホースのアルトコインです。
ダッシュの基本的特徴はビットコインよりも匿名性が高いこと。そして取引スピード(承認スピード)が早いことなどが挙げられます。
このダッシュはどうもお隣韓国市場で非常に注目を浴びて取引されているようで、今後も目が話せないアルトコインの一つでしょう。
まだまだ戦いはこれからだ?!
早くしなければ乗り遅れてしまう。そのように急かされる声が聞こえてくる一方で、「仮想通貨は金融商品ではない」「仮想通貨は破綻している」などという声もちらほら。
仮想通貨は一体どうなるか先行きの見えない領域のようにも映りますが、しかしこれを好機と捉え、「ここは一つやってやろう」と思う人は、是非今回紹介した商品から仁義なき仮想通貨
の戦へと一歩足を踏み出してみてはいかがでしょうか。