どんな家に住んでみたいか。
人によって理想は様々だろう。
筆者は昔、「瀬戸内海などの美しい景色を見ながらBBQなどをテラスで出来る生活なんか最高だな」と思っていた。
ただそうすると都会の夜景なんかが恋しくなったりして大変かもしれん、そんな事を心配したりしたのだが、まさに取らぬ狸のなんとやらであろう。

出典: 東海ベース
「二兎を追う者は一兎をも得ず。」誰もが知っている言葉だが、しかしそうはいってもこの時代、二兎を得る事にこそ意味がある。
その両方を手にできるかもしれないラグジュアリーな居住空間について今回は紹介させて欲しい。
海に浮かぶ最強マイハウス。感じさせてくれ頂点を極めた虚しさ
米フロリダ州マイアミの企業Arkup社が提案しているコンセプト『ARKUP LIVABLE YACHTS』は、自由に移動可能なヨット上での新しい生活スタイルである。
水上を自由に移動できる居住用のヨットは水や通信設備(衛生用のテレビやWi-Fi等)、その他のエネルギーも太陽光発電などで自給自足で賄える。燃料も不要で排出物もない、雨水の貯蔵・浄化再利用まで備えた最新テクノロジーを駆使した新時代のハイエンドボートハウスである。
都市成長や海面上昇、そしてエネルギーの独立はこの時代に生きる我々が直面している問題で、このような水上生活はそれに対する一つのユニークな解決になる、というのが彼らのビジョンである。
たしかに、水上での生活はオランダやアメリカの西海岸などで既に行われているもので特別に珍しいものではない。
しかしそのような水上の生活が、環境に配慮されたエネルギーの自給自足と快適でラグジュアリーな空間で可能だという事を考慮すれば全く新しいものになる。
室内の構造は2階建てで約210平方メートルもある。
開放的なリビング・キッチンに4つのベッドルームそして4.5つのバスルーム(洗濯・乾燥機部屋やゴミ圧縮機械ユニットなどがある)。
またバスルームでの排泄物も独自の処理システムが備えられているという。
まったく、どんなシステムなのか気になって眠れない・・・。
また、日光浴が可能なスライド式で拡張できるデッキもあるという。
筆者はこのデッキの上で風光明媚な瀬戸内海を眺めながらBBQをやる予定である。
136馬力のアジマススラスターという強力なプロペラを2基備えており、最高スピードは時速約13キロと、一般男性の全速力に追いつかれてはしまうが、居住空間としての目的なのでそれほどスピードはいらないかもしれない。
心配なのは安全面。しかしその点は抜かりなく、水深6メートル程度の浅瀬ではジャッキアップして水底に”足”をつけ、居住空間を水面に固定して揺れないようにする事も可能。
強い高波はもちろん最上レベルのハリケーン(カテゴリー4クラス)にも耐えられる。
また基本的にも船酔いなどはしない設計で、いかなる時もリラックスした環境で移動しながらオーシャンビュー、シティービューを楽しんで生活する事が可能だという。
でも、日本でもそんな暮らしができるのかしら・・・?
屋根に敷き詰められたソーラーパネルで太陽光発電をし、これによって水道や電気代といった公共料金を支払う必要がなくなる。
また、不動産にまつわる税金も不要になるだろう。
Arkup社はそのように述べる。
しかし現実的には皆が皆その生活へ向かうことはまだまだ困難であろう。
まして規制の厳しい日本である。
このような生活を始めたら秒速でお役所からイエローカードが2枚提出されかねない。
そんな風にも思える。
しかしどうも日本でもこのような生活は可能なのかもしれない。
もし船舶免許を持ってさえいれば非常に低コストでヨット生活を始められる可能性もないとはいえない?のである。
なんとも夢のある話である。
もしかしたらこのヨットで7つの海を大冒険出来るかもしれない。
ひとつなぎの財宝を探しながらの生活も悪くない。
まだ販売は先のこと?
しかしこの水上ボート、まだ完成された姿は披露されていないようで、仮に一般に販売されるようになったとしても、おそらくは一般的な日本人の所得では縁のない話になるであろう。
ただもしあなたが成功者や御曹司の方であれば、ぜひとも実際にコンタクトを取ってみてはいかがだろうか。
参照元: arkup