筆者はある時ルイ・ヴィトンへ買い物に出かけた。
ただのウィンドウショッピングである。
買う気などはさらさらなかった。
店内に入るやいなや、モデルかと思うような高身長な男性にすかさず囲まれ、また遠くのレジに立つ極めてスタイルの良い美人店員も軽い微笑でこちらの身体の自由を奪う。(死ぬまでに一度でいいからああいう美人とデートしてみたい)
筆者はもう息が詰まるようだった。
そう、軽い気持ちで入ったものの、筆者は重大なことを忘れていたのである。
ここは、天下のルイ・ヴィトンなのだ。
何もかもがおしゃれなルイ・ヴィトン。
誰もが欲しがり、誰もが羨むルイ・ヴィトン。ルイ・ヴィトンブランドは今日まで世界中で長きに渡り確立された絶対的で圧倒的な、無敵無敗の最上級王者の座にある。
そのルイ・ヴィトンが、今年から熾烈を極めるスマートウォッチ戦争に殴り込みをかけてきた、という情報を筆者はキャッチしたのである。
これは一大事だ……。
一体、どうして基本的にはファッションブランドのルイ・ヴィトンが今回スマートウォッチ業界に参入を決めたのか、そしてその性能などはどのようなものなのか。
今回はそのルイヴィトンがリリースしたスマートウォッチについて筆者の調べた情報を共に共有させてもらいたい。
見てくれこの動画。
「余計な説明は俺らにはいらない」感やばいだろ・・・
と思ったらこっちはヴィトン様の力めちゃくちゃ見せつけてきたーwww
えー、では説明に入りたい。
ルイ・ヴィトンが2017年7月11日より、ブランド初となるスマートウォッチ『Tambour Horizon(タンブール ホライゾン)』を全世界で同時発売を開始した。
OSはGoogle社によるAndroid Wear 2.0を搭載して、容量は4GB。
気になるお値段は概ね30万円前後となっており、ラインナップはブラック、グラフィット、モノグラムの3モデル展開だとされている。
この『Tambour Horizon』は公式アプリ「Lous Vuitton Pass」と連携させて使うことができ、Bluetooth接続で着信やメール通知などをiPhoneとも連動可能だという。
ゆえに、アプリはAndroid版とiOS版の両方が使えるという
高品質ディスプレイを採用した画面部分は左上のヴィトンらしいダミエ柄を含めてユーザーの好きなデザインに変更することが可能となっており、ストラップもまたユーザーの好きなデザインのものを購入して取付交換が出来るようである。
防水機能もあり、バッテリー持続時間も約1日は持つという。
そしてなにより、ルイ・ヴィトンはこれまで旅を重要なキーコンセプトとしてきたブランドであるが、そのヴィトンらしく、このスマートウォッチには独自のトラベル専用機能が搭載されている。
例えば「マイ フライト」は便利なもので、フライトの時刻をはじめ、ターミナル位置やゲート情報、イレギュラーなフライトの遅れの通知や、着陸までの残り時間なども知らせてもらえるようである。
もう一つの独自機能「シティ ガイド」もおもしろい。これはヴィトンによって編集されたシティガイドアプリと連動したサービスであり、世界でも来訪者が多い7都市の名所などが調べられる。
またこのスマートウォッチのGPS機能と繋がる事で、最寄りのレストランやホテル、名所旧跡、観光名所をリアルタイムで通知してくれるも旅をよくする人間には嬉しい機能であろう。
当然これはスマートウォッチであるから、上記したように着信による電話やテキストメッセージだけでなく、アラームやタイマー、歩数計や天気予報などの多様な機能も搭載している。
何も旅だけに照準を合わせて作られたのではなく、日常生活においても十分に役目を果たしてくれるおしゃれでとっても心強い相棒である。
そもそもなぜ進出してきたか?
えっ、若者世代を取り込むにはデジタル化が必須?
女性達に長く愛されてきたブランドと言えば何か。
もはやここまできてこんな質問は愚問であろう。
それはやはりルイ・ヴィトンである。
コーチもエルメスも世界的高級ブランドではあるが、しかしそれら他のブランドよりも何か伝統の重みを感じるのはなんだかんだヴィトンだったりしないだろうか?(もちろん男性も好きだ。ルイヴィトンのブランドの伝統には男性の高級品だという匂いも強く染付ている気がする。)
しかし、ターゲット層の高齢化も進んできた。
東洋経済ONLINEの記事によれば「デジタル化の影響が強い時計分野で規模を追求しようとすれば、デジタル技術を取り込まなければならない。顧客層が高齢化する中で若返りを狙っている」というのがその大きな理由だそうである。
「デジタルのスピード感は今までの(ルイ・ヴィトン製品の)サイクルとは違う。今後、(ラグジュアリーブランドとして重要な要素である)価値が古くならないという永続性と、デジタル技術をどう組み合わせていくかが重要」とも指摘されている。(引用元: 東洋経済ONLINE)
そうか、そういう理由なのか、と納得をしたところで、
ぜひこの冬の自分への。
あるいは大好きなあの女性へのプレゼントに、最上級のプレゼントとしてこの時計を考えてみて欲しいものである。
参照元: LOUIS VUITTON