2019年に入り、いよいよ新しい年号に変わることに合わせて時代の変化をひしひしと感じますよね。
特に、「働き方改革」が実施されたことによってフリーランスや副業・兼業といった働き方にスポットライトが当たるようになりました。
UberやUber Eatsのような”空き時間に働ける”新しい働き方は今後もっと注目されるだろうという中で、先日取り上げたこちらの記事はご覧になったでしょうか。
前置きはさておき、今回もインタビュー企画ということで『GoodTiming』の代表の方にお会いするべくグランフロント大阪のシェアオフィスにお邪魔してきました。
そして、こちらが『GoodTiming』の代表 高浜さん。
よろしくお願いします!

▲高浜さんは元々サッカーのインストラクターをしていたそうです。異色の経歴!
使い方は「人×人」でどこまでも広がる!
—『GoodTiming』でマッチングした人同士で「これは面白い使い方をしているな」というケースはありましたか。
これは私自身の話になるのですが、「『GoodTiming』の創業ヒストリーを話します」というジョブ(お仕事)を一回 2,000円で載せてみたんです。
そうしたらこれがこれから起業しようと考えている方や学生の方たちに好評いただいてまして。

▲シェアオフィスのミーティングルームでお話を伺いました
そういう話を聞く機会って大体がセミナーだったり会社説明会だったりするんですが、他にもたくさんの参加者いるので結構質問しづらかったりするそうなんです。
なので、こういう形を取ると私は空いた時間にお話しするだけで報酬をいただけますし、話を聞きにきた人はお金を払っているので気兼ねなく質問含めて聞きたい事をしっかり聞けてWin-Winの関係を作ることが出来るんです。
載せるジョブの内容に難しい縛りはないので、皆さんの思いつく「お願いごと」をどんどん載せていってもらえたらと思います。
—都市部と郊外を比較すると掲載されるジョブの内容も差が出てくるんでしょうか。
そうですね、都市部だと例えば「英語のレッスンをしてほしい」とか「デートやランチの為に飲食店のリサーチをします」といったものがあります。
郊外に掲載されているジョブを見ると「買い物代行」や「引っ越しのお手伝い」といった内容が多いですね。
こうしてを比較すると、都市部はスキルの専門性が強いジョブ、郊外は時間のある人にお願いしたいジョブが掲載されている傾向にあります。一概にとは言えませんが。

▲シェアオフィスの様子
ローカルコミュニティの基盤となるサービス
—サービスを見ると高浜さんご自身もサービスをよく利用されていますが、今後こういう使い方をしてみたい、こういう使い方をしてほしいと思うことはありますか。
そうですね、今の時代の働き方の変化に沿う形ですが「どこに行っても働ける」社会を作っていくことですね。
例えば、『GoodTiming』を使って地方のジョブをお手伝いしながら旅をしてまわるような感じです。
—ワーキングホリデーの国内版、みたいな。
そういうことですね。「どこでも・好きな時間・好きなタイミング」で働ける環境を構築していく事がこれからの課題です。
その課題を解決するという点で、最近は池田市の伏尾台というニュータウンで活動を行っています。

▲池田市伏尾台で配っているチラシ
最近はご近所付き合いというのがどんどん少なくなっていて、いわゆる核家族化という現象が進んでいるといいます。
近隣との繋がりが疎遠になった地域に「まちづくり」として『GoodTiming』を取り入れることによって、コミュニティの再形成を図っています。
ご近所付き合いの新しいきっかけとして「電球を替えてほしい」とか、「犬の散歩をしてほしい」とかそういうので全然いいと思うんです。
そこから住民同士のコミュニケーションが生まれれば、ご近所付き合いが復活して地域活性化に繋がる、こうしたビジョンを持って活動しています。

▲伏尾台でのミーティングの様子
こうして『GoodTiming』がローカルコミュニティの基盤として浸透していって、全国各地に広がっていけば将来的には「どこに行っても働ける」社会が出来上がっていく。
一朝一夕では実現できませんが、コツコツと広まるように活動していきます。(笑)
コミュニティに貢献したことが評価されるシステムの計画
—『GoodTiming』のサービスが進化していった先の、最終的にどういう風な形になりたいかという構想はあるんでしょうか。
目の前の目標でいうと仮想通貨決済とか、色々と実装したい機能はありますが長い目で見ると「信用経済」というものを取り入れたいと考えています。
—信用経済、というと?
フリマアプリとかレビューサイトにあるユーザーに星を付けて評価するシステムがあるじゃないですか。
評価する/されるシステムがあるサービス全てを通じて評価が合算されて、それがその人の実生活の信用として評価される経済システムのことですね。
日本でいうと良い行いをすると「徳を積む」って言い方をしますよね。
それを『GoodTiming』ユーザーの「徳を積む」活躍を可視化して、評価のシステムにしたいんです。
AIの躍進でどんどんと今までの仕事が取って代わっていますが、人と人のコミュニケーションに重きをおく仕事というのは無くならないと思っています。
そうなると改めてその人が今までどういう事をしてきてどういう評価を受けてきたのか、これがわかるシステムが必要になってきます。
全国のローカルコミュニティの基盤を目指すサービスとして、こういった「信用経済」のようなシステムはかなり重要視しています。
—本日はありがとうございました。
“スキル”シェアリングサービス『GoodTiming』の高浜さんへのインタビューでしたが、その本質はサービスを通して地域活性化のムーブメント起こすローカル発信の革命家のようでした。
人と人がマッチングしてはじめて仕事が成立する訳ですが、どういう風にサービスを使うかは自由ですし、これが全国規模となれば可能性はもっともっと広がっていきますね。
読んでいただいている皆さんも急ぎはしないけど、「ちょっとコレできる人いたら助かる」なんて”お願いごと”があればぜひ『GoodTiming』を使ってみましょう!
取材協力:GoodTiming