オフィスや自宅以外でもプリンターを使いたい瞬間ってありますよね。
取引先への訪問中に書類を出力したかったり、友人と会食中に写真をプリントアウトしたかったりなどです。
そんな時に活躍してくれるのが、今回ご紹介するモバイルプリンターというデバイス。
モバイル設計だけあってバッグに入れて持ち運べるサイズの物がほとんどなので、プリントする内容や素材に合わせて最適なプリンターをチョイスしましょう。
Contents
モバイルプリンターの選び方
一口にモバイルプリンターといっても様々な機能や用途のものがありますので、まずは何にプリントしたいのか、そして何をプリントしたいのかを決めると選びやすいです。
印刷物に合わせて選ぶ
モバイルプリンターの多くは、通常のプリンターと比べて用途が限定的です。
大きく分けて書類や写真、ラベルプリントといったところですが、限定的ではあってもそれぞれの用途に合った便利な機能が搭載されていることも。
書類をプリントしたいならA4サイズ対応のものを、写真をプリントしたいならワイヤレス接続機能を搭載したものを選ぶと使い勝手がいいのでおすすめです。
印刷方式で選ぶ
モバイルプリンターには大きく分けてインクジェット式と感熱式の2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、用途に合わせて最適な方を選びましょう。
インクジェット式
一般的なプリンターと同じように、インクを使ってプリントするタイプです。
モノクロだけでなくカラープリントにも対応していますが、インクを消耗するのでランニングコストのチェックを忘れずに。
また、入手しやすいインクであればいいですが、専用インクが必要だったりするとインクの入手に時間がかかることも。
インクのストックを常にしておく、不安な時は予備を持ち歩くなどをすることで、デメリットを解消できますよ。
感熱式
レシートと同じように専用用紙に熱を加えて印刷するタイプで、別名サーマルプリンターとも呼ばれています。
専用用紙の多くはロール状になっており、シールタイプを使えば簡単にラベルを作成することも可能に。
インクジェット式に比べてプリンター本体の構造がシンプルなため、比較的軽量かつコンパクトな仕上がりの製品が多いです。
インク切れしないのが最大のメリットですが、モノクロでしかプリントできない、繊細なデザインのプリントには不向きなどのデメリットもあります。
電源タイプで選ぶ
多くのデバイスがそうであるように、モバイルプリンターにもコンセントから電源を取るタイプを充電式の2種類があります。
せっかくのモバイル設計ですから充電式が便利ですが、一度にたくさん印刷することもあるビジネス利用ではコンセントを使用するタイプの方が間違いありません。
充電式の場合はUSB給電に対応しているものがおすすめ。使用中のパソコンや移動中の車内でも充電しながら使うことが可能です。
おすすめのモバイルプリンター20選
モバイルプリンターの選び方がわかったところで、ここからはおすすめのモバイルプリンターを用途別でご紹介していきます。
ビジネスシーンでも活躍!ラベル作成におすすめのモバイルプリンター5選
ラベル作成なら感熱式が便利。シール用紙を使えばテプラ要らずです。
ファインテック/PAPERANG-P2 FT-157

ファインテック/PAPERANG-P2 FT-157 ¥7,240
以前Hacktsuでもレビューした『PAPERANG-P2』はすでに一般販売が開始されており、大手ECサイトでも高評価を獲得しています。
ワンボタン設計というシンプルな使用で、Bluetooth接続に対応。操作は全てスマホアプリで行います。
感熱式なのでモノクロプリントしかできませんが、300dpiの高画質で写真もくっきり鮮明にプリントすることが可能。
アプリには豊富なテンプレートを収録。ToDoリストからラベルまで手軽に作れますよ。
Phomemo/サーマルプリンター M02

Phomemo/サーマルプリンター M02 ¥5,899
スクエアデザイン&パステルなカラーリングが特徴で、ピアノ柄もラインナップするなどなかなかに遊び心があります。
もちろんBluetooth接続に対応しているので、スマホ内のデータやWebページをそのまま印刷することが可能。
パワフルな専用アプリには豊富なフォントとテンプレートを収録。文字やアイコンの大きさも自由に調整できます。
使用する用紙は幅53mmのものが対応しており、もちろんシールタイプもOK。解像度が203dpiと少し低めですが、リーズナブルなものをお探しの方におすすめです。
Phomemo/サーマルプリンター M02 PRO

Phomemo/サーマルプリンター M02 PRO ¥8,500
同じくPhomemoから、パステルなカラーリングとエッジを丸めたデザインが可愛らしい高機能モバイルサーマルプリンターをピックアップ。
製品名に”PRO”とある通り解像度が300dpiにグレードアップ。よりくっきり鮮明にプリントアウトできるようになりました。
アプリは同じ物を使用するのでテンプレートやフォントの数は同じですが、解像度があがれば細かな文字までしっかり表現できますね。
ワンボタン設計で使いやすく、カラーはグリーン・ホワイト・ピンクの3色をラインナップしています。
Phomemo/サーマルプリンター M02S

Phomemo/サーマルプリンター M02S ¥9,700
Phomemo3連続となってしまいましたが、エアメールのようなユニークなデザインが特徴の『M02S』です。
解像度は300dpiで『M02 PRO』と同等ですが、用紙が53・25・15mmの3種類に対応しています。
そのためテンプレートの数が21種類と少し多く、より多くの楽しみ方が可能です。
3種類の中では一番高価なモデルですが、その分高機能ですので使用頻度が高そうならこちらを選ぶといいでしょう。
MUNBYN/PariPage ミニポケットプリンター

MUNBYN/PariPage ミニポケットプリンター ¥4,369
実売価格5,000円以下のリーズナブルなサーマルプリンターですが、Bluetooth接続にも対応しているので使い勝手で不便に感じることはなさそうです。
フロントデザインがクマをモチーフにした可愛らしい仕上がりとなっており、使うだけで楽しい気分にさせてくれそうですね。
カラーがピンクしかないので、男性ユーザーにとっては少し使いにくいかもしれません。
とはいえ性能面では他製品に劣らないですし、カラーさえ気にしなければ活躍シーンは広いでしょう。
ワイヤレス対応モデルも!写真を出力できるモバイルプリンター5選
スマホ写真をプリントするならこれで決まり!
写真屋さんやコンビニに行かなくてもお気に入りの写真をプリントアウトできますよ。
FUJIFILM/instax mini Link

FUJIFILM/instax mini Link ¥12,273
今やポラロイドカメラの代名詞ともいえる『チェキ』シリーズに、スマホフォト専用プリンターがラインナップしているのをご存知ですか?
本来なら撮ったその場で現像されますが、こちらのプリンターを使うとまるで『チェキ』で撮影したかのようにスマホフォトをプリントアウトできます。
専用アプリではプリント機能(Print Mode)だけでなく編集機能(Fun Mode)も搭載。スマホカメラのリモコン(ズームイン/アウト・シャッター)として使うことも可能です。
また、動画の中からワンシーンを切り取ってプリントするVideo Print機能も搭載するなど、写真の楽しみ方をさらに広げてくれます。
LG/Pocket Photo PD239

LG/Pocket Photo PD239 ¥11,800
旅行やパーティーで間違いなしのこちらのプリンターは、BluetoothだけでなくNFC(近距離無線通信)にも対応しています。
Android/iOS両対応となっており、さらにスマホだけでなくタブレットからの出力まで可能になりました。
専用アプリでは印刷だけでなく画像の編集もできます。定期的にアップデートされるので、常に最新の状態を維持できますよ。
本体前面には状態を表す3つのLEDインジケーターを配置。バッテリー残量や電源のON/OFFがひと目でわかるのも嬉しいポイントです。
Polaroid/ZIP Mobile Printer POLMP01

Polaroid/ZIP Mobile Printer POLMP01 ¥8,280
Bluetooth接続対応で、スマホだけでなくタブレットからでも写真をプリントアウトできます。
ZINKフォトペーパーを使用するのでインクは不要。プリントしてすぐ触ってしまっても手が汚れることはありません。
プリントサイズは5×7.6cmと一般的な写真(L判)よりはかなり小さめですが、裏面がシールになっているのでノートやファイルに貼るだけでアルバムの出来上がり。
スマホとほぼ同サイズのため持ち運びしやすく、お出かけの際はバッグやポケットに入れて持ち歩きましょう。
Canon/iNSPiC PV-123

Canon/iNSPiC PV-123 ¥13,455
本体サイズが118×82×19mmととてもコンパクトで、重さも約160gと軽量なスマホフォト専用プリンターがCanonからも登場です。
スマホとはBluetoothで簡単に接続が可能となっており、専用アプリを使えばお好みでアレンジして手軽に素敵な写真が作れます。
プリクラのように切って貼れるシール用紙にも対応。ちなみにZINKフォトペーパーは50枚¥1,927で入手可能です。
カラーはホワイトを基調として、可愛らしいピンクと爽やかなブルー、そして大人らしいゴールドの3色がアクセントカラーになっています。
タカラトミー/プリントス TPJ-03

タカラトミー/プリントス TPJ-03 ¥2,564
スマホの写真データを送るのではなく、スマホ画面に映し出した写真を撮影してプリントするモバイルプリンターです。
ワイヤレス接続する製品と違ってアプリの操作は不要で、本体を開いたらスマホを置いてシャッターを押すだけと使い方がとても簡単。
フィルムはチェキ用を使用するので入手しやすいですし、構造がとてもシンプルなので壊れにくい上に電気も使いません。
高解像度を求める方には不向きですが、トイカメラで撮影したような独特の雰囲気が好きな方にはおすすめです。ただし、スマホ画面の自動調節機能をOFFにすることを忘れずに。
書類の出力はおまかせ!ビジネス向けのモバイルプリンター5選
A4サイズ対応のモバイルプリンターはそう多くありません。
本体サイズも大きくなりがちですので、機能でしっかり比較して最適な1台を見つけましょう。
Canon/TR153

Canon/TR153 ¥27,472
ビジネスバッグに入れられるギリギリのサイズとなる322×185×66mmのモバイルプリンターです。
Bluetoothではなく無線LANを使用するので、モノクロ約9.0ipm/カラー約5.5ipmの高速印刷を実現しています。
また、コンパクト設計ながら給紙量が多く、普通紙なら50枚、はがきなら20枚とテレワークにもおすすめ。
インクジェット式なのでインク切れには気をつける必要がありますが、フチ無しプリントにも対応するなど一般的なプリンター同様の使い方ができます。
Canon/PIXUS iP110

Canon/PIXUS iP110 ¥32,000
同じくCanonから、色鮮やかさにこだわる方におすすめのモバイルプリンターをご紹介します。
サイズは『TR153』と同じですが、ピクサスシリーズの高密度プリントヘッド技術FINE採用で最高解像度9600×2400dpi(最小インク滴1pl)を実現しました。
コードレスで使うにはオプションのポータブルキット(バッテリー)が必要ですが、フル充電でA4カラー文書約240枚がプリント可能になります。
また、ブラックインク節約モードも搭載しているので、外回りの経費削減を考えている方にもおすすめですよ。
HP/OfficeJet 200 Mobile CZ993A#ABJ

HP/OfficeJet 200 Mobile CZ993A#ABJ ¥17,110
通常のプリンターはインク4本(カラー3本・ブラック1本)を使用しますが、こちらのプリンターではカラーかブラックどちらか1本でも印刷できます。
コンパクトサイズながら本体にはデジタル液晶ディスプレイを搭載。液晶周りのフレームはタッチボタンになっています。
モバイル設計ですがバッテリーが別売りとなっていますので、外出先での使用を想定している方は忘れずに購入しましょう。
最大5台同時接続可能、ワイヤレス出力可能なWi-Fi Direct機能搭載など据え置きでの使用も快適です。
EPSON/PX-S05

EPSON/PX-S05 ¥47,000
モバイルといえども使いにくいものは選びたくない、そんな方におすすめなのがコチラ。
カラープリントOK、Wi-Fi対応、バッテリー内蔵、USB充電対応と一通りの機能を備えており、それでいてデザインがシンプルなのも魅力。
モバイル設計だからこそということで、インクは水で滲みにくい顔料タイプを採用。
ビジネスシーンでの使い勝手にとことんこだわった感じの仕様ですね。カラーはホワイトとブラックの2色から選べます。
ブラザー工業/PocketJet

ブラザー工業/PocketJet ¥41,000
サーマル式でモノクロプリントのみとシンプルを極めたようなモデルですが、ビジネスシーンにおいてはこれくらいで丁度いいのかもしれません。
接続方法はBluetoothとUSBの2種類。プリンターというよりはFAXに近い使い心地といったところでしょうか。
感熱紙を使用するため1枚あたりの単価は上がりますが、インク交換が不要なので枚数によってはコスト削減にもつながるでしょう。
バッテリーはニッケル水素充電池とリチウムイオン充電池の2種類に対応。後者なら連続で約300枚の印刷が可能です。
素材問わず!曲面にもプリントできるハンディーモバイルプリンター4選
テキストや細長いデザインに限定されますが、あらゆる素材にプリントしたい方におすすめ。
オリジナルアイテム作成にも最適ですよ。
RICOH/モノクロハンディプリンター

RICOH/モノクロハンディプリンター ¥38,400
印刷物や場所といった制限を無くし、あらゆるモノにモノクロプリントできるのがこちらの製品です。
わざわざPCでやるまでもない少数のハガキの宛名書きも、このハンディプリンターがあれば簡単かつ美しい仕上がりに。
テキストなどをまっすぐにプリントするローラーモードと、画像などのプリントに最適なスライダーモードを搭載。
シーンや内容に合わせたモード選択ができるので、持ち運びに便利なハンディサイズながら活躍の場は広そうです。
Selpic/ハンディープリンター S1

Selpic/ハンディープリンター S1 ¥19,800
専用アプリを使った直感的な操作で、誰でも手軽にテキストやイラストのプリントが可能です。
画期的なサーマルインクジェット技術と工業用にも使われる速乾インクの組み合わせにより、印刷は約30~300 mm/sのスピードでスライドするだけ。
インクカートリッジは単色1本しかセットできませんが、必要に応じてカラーを変えればオシャレなロゴも簡単に印刷できます。
1台あればオリジナルアイテムの作成からDIYまで活躍間違いなしです。
ZHOTR/ワイヤレスモバイルカラープリンター

ZHOTR/ワイヤレスモバイルカラープリンター ¥17,800
こんなにコンパクトでもフルカラープリントに対応しており、イメージしたままのカラーで出力できる優れものです。
エルゴノミックデザインで持ちやすく、持ち運びも容易なので思い立ったらいつでもどこでも使えます。
もちろんAndroid/iOS両対応。バッテリーフル充電で約6時間使用可能です。
平面だけでなく曲面にもプリントできますが、「素材によってはインクが滲んでしまう」というレビューがあるのでいろいろ試してみましょう。
PrintDreams/Print Brush XDR

PrintDreams/Print Brush XDR ¥33,618
フルカラープリント対応で、布でも革でも木でもプリントしたい場所にスライドするだけ。
手にしっかりフィットして握りやすいドーム形状ですから、プリント中に滑ったりブレたりする心配はなさそうです。
インクカートリッジは約4,000回印刷可能となっており、インクは発色がキレイな染料タイプが採用されています。
縦印刷こそできないものの、曲面へのプリントは可能です。マイボトルやマグカップなど、手書きするよりもオシャレなネーム入れができますね。
クラファンで大注目!高機能なモバイルプリンター
今回ここでご紹介するのは、現在GREENFUNDINGでプロジェクトを公開中の高機能モバイルプリンターです。
PrintPods
ハンディプリンターで印刷すると、布でにじむ、樹脂ではじくと思っていませんか?
『PrintPods』は世界で初めて食用インクに対応し、布やプラスチック、金属はもちろん食べ物にまでくっきりプリントできますよ。
最新の滑車センサーを内蔵しているので、これまで練習と慣れが必要だった曲面や粗いテクスチャへのプリントが驚くほど簡単に。
専用アプリはAndroid/iOS両対応で、印刷幅は最大26mmとのこと。
プロイジェクトは12月15日まで公開されており、今なら販売予定価格より20%お得な17,600円(税込)から入手できますよ。
参照元URL:https://greenfunding.jp/piucrowdfunding/projects/4224?utm_medium=GREENFUNDING&utm_source=Portal
人気のモバイルプリンターを使ってみよう
ということで今回は、Hacktsu編集部おすすめのモバイルプリンターをご紹介してきました。
場所を選ばずプリントアウトできるなんて、本当に便利な時代になったものですね。
他にもまだまだ魅力的なモバイルプリンターはありますので、気になっていた方はこの機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
※掲載価格は2020年11月24日時点のものです。