私達が子供の頃、壁や柱にくっついて身長を書いたり刻んだりした人は多いと思います。
子供の成長とは思っているよりも早いもので、思い出す度に測ってみては高くなる「線」に親子で喜んだのはいい思い出ではないでしょうか?
しかし賃貸住宅に暮らす人が増えた現代では、柱や壁に傷をつけることができないので子供の成長を刻むことができない家庭が増えてしまいました。
そんな現状はあまりにも寂しいということで、クラウドファンディングサイトMakuakeで持ち運べる柱『hashirano-kizu』プロジェクトが登場しました。
このプロダクトは柱を分割式にすることで携帯性を向上、さらに分割式にしたことで最大長も確保しています。
最大180cmまで計測することができるので大人になるまでずっと計測することができ、しかも家が変わっても思い出と一緒に持ち運ぶことが可能です。
柱に成長した証を残そう
『hashirano-kizu』は携帯することができる分割式の柱に、家が変われど子供の成長を刻み続けることができるというプロダクトです。
柱の固定にはネジを使用しますが引っ越しの際の壁紙の補修が一ヶ所で済むので、実際の柱を傷つけるよりとても経済的です。
分解・組立は簡単で、柱上部には測定するためのパーツ「ヒット」を装備。
ウォルナットと真鍮の組み合わせがとてもオシャレで、収納時には強力なマグネットで固定されているので落下する心配がありません。
柱下部にはくぼみを施し、たとえ巾木(はばき)があっても避けて真っ直ぐに設置できるよう配慮されています。
お子様の大切な成長の記録を、これからは『hashirano-kizu』に刻んでみてはいかがでしょうか。
日本の大工技術が活きる柱
『hashirano-kizu』の継ぎ目には日本の大工技術が使われています。
最初は「追掛け大栓継ぎ」という梁の継手にも使われる技術で試作をして、その後プロダクトのイメージに合うよう変更と改良を繰り返しています。
次に注目したのは「イスカ継ぎ」、しかしイメージに合わず改良を重ねてようやくたどり着いたのが「改良型追掛け大栓継ぎ」です。
この継ぎ目には直線と曲線が美しく共存し、柱がずれることなく真っ直ぐになるよう寸分の狂いもなく設計されています。
柱同士をきちんと固定するには金具を使いますが、この金具がまた何とも言えない雰囲気を醸し出してくれるのがいいですね。
ずっと刻むものだから、素材にもこだわる。
『hashirano-kizu』がこだわっているのは継ぎ目の技術だけではありません。
子供達が大きく育って巣立っていった後、さらにその子供たちにも使えるようにと木材にまでこだわりました。
使用されているのは大阪府認証材の河内杉と河内桧という木で、あまり知られていませんが大阪で育った「良い木」とのことです。
食と同じで地産地消をすることでもっといろんな大阪の個性を知ってもらいたい、このプロダクトにはそういった願いも込められています。
美しい木目は時間が経つほどに美しく、そして濃くエイジングしていきますので木のぬくもりをいつまでも感じることができるでしょう。
限られた時間をもっと大切に
子供が生まれて巣立っていくまでのおよそ20年間は、親からすれば長いようであっという間の20年間です。
もっと一緒にいる時間を増やしたいと思っても生活のためには仕事をしなければなりませんし、毎日バタバタしている内にあっという間に一年二年と時間は過ぎていきます。
何度も言うようですが子供達の成長は私達が思っているよりも早く、今日の彼らには明日また会うということができません。
日々の成長をもっと噛みしめるという意味でも、『hashirano-kizu』で成長を記録するといいかもしれませんね。
参照元: MAKUAKE