アウトドアで使用するフライパンのような調理器具といえばスキレット。
直火調理に最適で、ハンバーグなどの焼く料理にはもちろん、オイル煮など様々な料理に使用できます。
上手く活用すれば素材の味を引き出してワンランク上の仕上がりにしてくれますので、道具が限られるアウトドアでも絶品料理が楽しめますよ。
ということで今回は、スキレットの選び方とHacktsu編集部おすすめのスキレットをご紹介。
フライパンとの違いやメンテナンス方法についても触れていますので、スキレットが気になっている方は要チェックですよ。
Contents
スキレットとフライパンの違い
スキレットの見た目はちょっと無骨なフライパンといったところですが、それもそのはずスキレットもフライパンの一種なのです。
スキレットは別名“鋳鉄フライパン“といって、一般的な鉄よりも炭素の含有量が多い鋳物に適した鉄が素材に使われています。
スキレットを使うメリット
スキレットに使われている鋳鉄には、熱伝導率が大きく蓄熱性が高いといった特徴があります。
熱伝導率が大きいということは、食材に素早く熱を伝えることができるので時短になりますよね。
それから蓄熱性が高いということは、予熱調理ができたりそのまま食卓に並べてもアツアツの状態をキープできます。
通常のフライパンではこうはいうかないので、料理に合わせて使い分ければいつもより美味しく仕上げることができるでしょう。
スキレットはお手入れが大切!
購入したばかりのスキレットを初めて使う場合には、“シーズニング”と呼ばれる作業を行う必要があります。
まずは洗剤でスキレット全体をしっかりあらって、製造工程で付着した汚れやワックスをしっかり落としましょう。
次にスキレットを火にかけて水分を完全に飛ばしたら、火から外して全体にまんべんなくオイル(できればオリーブオイル)を塗ります。
隅々までオイルの塗布が終わったら再びコンロで日にかけ、煙が出なくなるまでしっかり空焼きしましょう。
この工程を繰り返すことで完成度が上がるので、時間が許す限りやってみてくださいね。
使用後はお湯で洗って汚れを落としたら、コンロで火にかけて水分を完全に飛ばし、再びオイルを塗って保存しましょう。
スキレットの選び方
スキレットを選ぶ上で押さえておきたいポイントは全部で3つ!
3つ目は自宅での使用を想定したものですので、アウトドアでしか使わないという方は前2つをしっかりチェックしましょう。
大きさ・深さをチェック
スキレットというと一般的なフライパンよりも小さめの物を想像しますが、1人用なら15cm程度の物がおすすめです。
家族や友人など複数人で使用するなら、20cm以上のスキレットを使用するといいでしょう。
ただし、サイズが大きくなるほど比例して重量も増すので、かさばってもいいなら小さめのスキレットを人数分用意するのもいいですよ。
煮込み料理や蒸し料理には深型のスキレットがおすすめ。フタ付きのものだとさらに使い勝手がいいですよ。
スキレット本体の素材をチェック
スキレットといえば鋳鉄製が一般的ですが、最近では耐熱陶器やホーローでできたものも販売されています。
陶器やホーロー製のものは衝撃に弱いので、鋳鉄製のようなハードな扱いは絶対にNGです。
よってアウトドア向きではないものの、電子レンジが使えたりメンテナンスが容易だったりとそれぞれのメリットがあります。
料理内容やシーンに合わせて最適なものを選ぶといいでしょう。
自宅で使うならIH対応のものを
自宅のキッチンがガス火のみならいいですが、IHキッチンなら直火・IH両対応のものを選びましょう。
まれにスキレット風のフライパンでIHのみ対応というものもありますが、スキレットを使うメリットは得られないので注意が必要です。
また、IH対応であってもIHコンロのサイズによっては使えない場合があります。
スキレット購入の前に現在お使いのIHコンロの規格をしっかり確認して、サイズが合うかどうかもきちんとチェックスようにしましょう。
おすすめのスキレット20選
スキレットについて理解を深めたところで、ここからはいよいよおすすめのスキレットをご紹介していきます。
まずはここから!有名メーカーの定番のスキレット4選
初めてのスキレットで失敗したくない、そんな方には有名メーカーから販売されている定番のスキレットがおすすめです。
staub/スキレット 16cm 40501-145

staub/スキレット 16cm 40501-145 ¥8,312
鋳物ホーロー鍋やセラミック製のクッカーを作っているstaubからは、鋳鉄にホーロー加工を施したIH対応スキレットをピックアップ。
独自のマットエマイユ加工により食材をカリッと焼き付けられるだけでなく、同時に焦げ付きを防いでくれるとかなり機能的です。
カラーがブラック・グレー・チェリーの3色から選ぶことができ、そのまま食卓にサーブすれば彩りも楽しめます。
UNIFLAME/スキレット 7インチ 661024

UNIFLAME/スキレット 7インチ 661024 ¥5,500
黒皮鋼(鉄)板(ブラックスキン)3.2mm厚を使用、アウトドアクッカーでお馴染みのUNIFLAMEらしい仕上がりのスキレットです。
鉄を1200℃以上という高温で加熱しながら圧延することで表面に酸化皮膜(黒錆)が形成されており、このコーティングのおかげで錆びにくくメンテナンスが容易といった特徴があります。
鋳鉄製のものより軽めのスキレットをお探しの方や、洗剤をつけてゴシゴシ洗いたい方におすすめ。
LODGE/ロジック10 L8SK3

LODGE/ロジック10 L8SK3 ¥3,227
LODGE社はアメリカを代表する鋳物調理器具メーカーで、出荷時点ですでにシーズニングが完了している(ロッジロジック)という初心者にもおすすめのスキレットです。
6~12インチまで幅広いサイズラインナップとなっており、直火を始めIHにも対応しているので家庭ではフライパンとしても活躍してくれるでしょう。
別売りのスキレットカバー(フタ)があれば蒸し料理や煮込み料理も可能に。食器洗浄機が使用できるのもポイントです。
CAPTAIN STAG/スキレット 18cm

CAPTAIN STAG/スキレット 18cm ¥1,295
最初だしスキレットの良さを楽しみつつ価格は抑えたい、そんな方におすすめなのがCAPTAIN STAGのスキレット。
10~25cmまでサイズが豊富に揃っており、18cmには深型もラインナップ。
使い終わりのオイルメンテナンスをしっかりしていれば、長期に渡って愛用することができますよ。安物買いの銭失いにならないのでとてもおすすめです。
あったら便利!大きめのスキレット4選
携帯性を気にしないなら、大きめのスキレットがあると便利ですよ。
LOGOS/取っ手がとれるスキレット M

LOGOS/取っ手がとれるスキレット M ¥6,100
シーズニングレス仕様でスキレット初心者に優しく、底面には焦げ付きにくいドット加工が施されています。
ハンドルが着脱できるようになっており、オーブンにすっぽり収まるだけでなく収納時もコンパクト。
IHにも対応しているので、家庭用としてもおすすめ。同社製品の『KAMADO』があれば、美味しいピザを焼くこともできますよ。
ecozoom/スキレット 25cm

ecozoom/スキレット 25cm ¥3,980
大きなステーキを焼いてワイルドにかぶりつく、そんな豪快なバーベキューをしたい方におすすめなのがこちらのスキレット。
直径約25cmと大きいだけあって重さが2kgありますが、何を焼いても美味しくしあがるので一度使ったら手放せません。
物自体はとてもいいので、最初にしっかりシーズニングしてあげれば長期に渡って活躍してくれるはずですよ。
パール金属/スプラウト 20cm HB-809

パール金属/スプラウト 20cm HB-809 ¥929
ガス火・IH・シーズ・ハロゲン・エンクロ・ラジエントと、家庭で使われているほぼ全ての熱源に対応しています。
サイズは13・16・20cmの展開ですが、一番大きい20cmでもアンダー1,000円ととびきりリーズナブル。
素材にムラなく火を通せるので、お肉やお魚料理がワンランク上の仕上がりに。
別売りのグリルパン20cm用木製プレートを使用すれば、食卓にそのまま置くこともできますよ。
イシガキ産業/スキレット 18cm

イシガキ産業/スキレット 18cm ¥752
王道の鉄鋳物スキレットで、18cmともっとも使いやすいサイズをピックアップ。
シーズニングをしっかり行えば使うほどに油膜が形成されていくので、調理中に食材がくっつくことことはなくなるでしょう。
フタが別売りというのが残念ポイントですが、リーズナブルな価格で育てる楽しみまで味わえるなんて、買わない理由を見つけるほうが難しそうです。
料理の幅が広がる!深型のスキレット4選
焼き料理以外にもチャレンジしたい、そんな時は少し深めの物を選びましょう。
LODGE/スキレット 深型 10インチ L8DSK3

LODGE/スキレット 深型 10インチ L8DSK3 ¥5,173
シーズニング済みで開封したらすぐに調理ができるLODGEのロジックシリーズから、少し大きめの10インチ深型モデルをご紹介します。
煮込み料理やスープ、リゾットも難なく作れるようになるので、アウトドアでも料理のレパートリーがグッと広がりますね。
5mmと肉厚なこともあり、重さはなかなかのものですが、「こっちにして正解だった!」というレビューが多数見られるなど悩んだときは深型にするのも良さそうです。
和平フレイズ/鉄スキレット 15cmコンボ HR-7967

和平フレイズ/鉄スキレット 15cmコンボ HR-7967 ¥2,091
浅型スキレットと深型スキレット`がセットになっており、ともに15cmサイズですので組み合わせればフタにできる優れものです。
ただし、スキレット2つ分なので重さはそれなり。ジャストサイズのアミが付属しており、燻製まで楽しめます。
組み合わせた状態で左右の出っ張っている部分をずらすようにすると、蒸気の調節ができて内部が酸欠にならないなど一工夫あるのも魅力です。
LOGOS/合体できるスキレット M 深型

LOGOS/合体できるスキレット M 深型 ¥4,400
その名の通り別売りの『合体できるスキレット M』をフタにすることができます。
取っ手を外せば家庭用オーブンにそのまま入れることもできますし、アウトドアではフタをして炭をかければダッチオーブンのように使うこともできそうです。
底面にドット加工がされているので餃子を焼いたりはできませんが、IH対応で家庭用としても十分に活躍してくれるでしょう。
CAPTAIN STAG/スキレット 深型18cm

CAPTAIN STAG/スキレット 深型18cm ¥1,152
CAPTAIN STAG唯一の深型モデルで、2つ重ねればコンボクッカーとしても使用できます。
シーズニング不要となっていますが、使用前によく洗ったら水分を飛ばして油を塗るという通常メンテナンスは必要になるので忘れずに行いましょう。
リーズナブルでもしっかりしたスキレットですので、使い込むほどに馴染んでどんどん使いやすく育ってくれるはずですよ。
蒸し料理もおまかせ!フタ付きのスキレット4選
フタがあれば燻製や蒸し料理もお手の物!保温性もグッと高まるので、冬場のアウトドアにもおすすめですよ。
ニトリ/スキレット鍋 16cm+フタセット

ニトリ/スキレット鍋 16cm+フタセット ¥2,900
“お値段以上”のキャッチフレーズが耳から離れないニトリからは、16cmと使い勝手のいいサイズのスキレットをご紹介します。
予めフタがセットになっている製品ですので、閉めたときにピタッとはまってくれるのも嬉しいポイント。
素材がちゃんと鋳鉄ですので、蓄熱による予熱調理や長時間の保温が行えるのもいいですね。
LODGE/スキレット&スキレットカバーセット 6-1/2インチ

LODGE/スキレット&スキレットカバーセット 6-1/2インチ ¥4,650
“ちゃんと買い”したい方から絶大な支持を集めるLODGEは、サイズによってはスキレットカバー(フタ)がセットになって販売されています。
伝家の宝刀“ロッジロジック”により、購入当初からすでに風格ある仕上がりとなっているのも魅力。
スキレットカバーにしっかりLODGEの刻印があるのも所有欲をくすぐってくれます。ただし、6.5インチはかなり小さいので用途は限られそうです。
イシガキ産業/スキレットオーブン 18cm 3969

イシガキ産業/スキレットオーブン 18cm 3969 ¥2,846
グリルパン(浅型スキレット)と深型スキレットがセットになっており、上下から温めて名前の通りオーブンのように使えます。
付属のアミを使えば燻製や蒸し料理fができますし、それぞれ単品で使うことももちろんできるのでとても便利です。
スキレット2つ分なので重さはありますが、「使ってみると予想外に便利」と発見もあるようで、アウトドアはもちろん家庭用としても重宝するでしょう。
岩鋳/フライパン 24cm 蓋付 24112

岩鋳/フライパン 24cm 蓋付 24112 ¥8,692
伝統技法の釜焼き仕上げによる黒焼付加工が施された南部鉄器のスキレットです。
南部鉄器は体に吸収されやすい二価鉄を多く含んだ鉄分が溶け出すので、お湯を沸かしたり調理に使えば通常より多くの鉄分を摂取できると人気があります。
お値段はやや高めですが国産で品質は申し分なしですので、愛着を持って長く使い方におすすめです。
品質で選ぼう!日本製のスキレット4選
お値段よりも品質重視をするなら日本製のスキレットをチョイスしましょう!
岩鋳/フライパン 17cm 24010

岩鋳/フライパン 17cm 24010 ¥2,415
フタ付きスキレットのところでもご紹介しましたが、南部鉄器スキレットの17cmモデルです。
シーズニングは必要ですが、しっかり空焼きすることで全体の色が黒からグレーに変わるなど見た目に変化があって楽しそうですよね。
サイズが小さいので価格もお手頃になっており、ファーストスキレットとしてもおすすめです。
及源/ミニフライパン 15cm F-320

及源/ミニフライパン 15cm F-320 ¥2,790
同じく南部鉄器のスキレットですが、サイズが15cmと小さいので完全1人用のこだわりアイテムとなっています。
直火で焼くもよし、オーブンに入れるもよし、温めて盛り付けに使うもよしと使い勝手はかなり良さそうです。
砂型特有の微細な凸凹のおかげで油馴染みがいいのも特徴となっており、使い込むほどにキレイな焼き目がつくようになります。
及源/蓋付ミニパン14cm OR-002

及源/蓋付ミニパン14cm OR-002 ¥5,970
再び及源から今度はフタ付きのミニサイズをピックアップ。
南部鉄器ですので品質は言わずもがなですが、曲線が美しく見るからに高級感のある仕上がりとなっています。
アヒージョなどちょっとした料理を作るのにピッタリで、ソロキャンプにお供にぜひとも持っていきたい逸品です。
柳宗理/ミニパン 16cm YT-13

柳宗理/ミニパン 16cm YT-13 ¥3,414
大は小を兼ねるといいますが、小さいからこその使い勝手というものもありますよね。
こちらのミニパンがそれを体現しており、メイン料理に添えるための野菜などを焼けば、こっちがメインかと思える驚きの仕上がりに。
使いやすく飽きが来ないシンプルなデザインも◎。小さいながらも南部鉄器の魅力を十分に味わうことができますよ。
焼料理はスキレットにおまかせ!パンやデザートだって作れる!
スキレットは使ったあとのメンテナンスが面倒だったり、重くて取り回しが大変などいくつかデメリットはあるものの、その手間に見合うだけのとても美味しい料理が作れます。
ワンランク上の仕上がりにしたいと鉄フライパンにする方がいますが、アウトドアでも使う機会があるなら思い切ってスキレットにしてみてはいかがでしょうか。
※掲載価格は2020年9月25日時点のものです。