『UP move』は身につけているだけ歩いた歩数や睡眠時間、食事内容などを記録してくれるヘルスケア系ウェアラブルデバイスです。
ウェアラブルデバイスとは”Apple Watch”など、身体の一部に身につけて使うデバイスの総称です。
今日では健康管理のためのヘルスケア系のデバイスが多く存在します。
本稿で取り上げる『UP move』も健康管理を目的としてヘルスケア系ウェアラブルにカテゴリーされるアイテムです。
コンセプトは、日常のヘルスケアバランスの「視覚化」
『UP move』は従来のヘルスケア系ウェアラブルに多かった「健康のために積極的に身体を動かしその記録を管理する」という健康意識の高い人向けの仕様ではなく、あくまで普段の歩いた量や睡眠量などの基本的なデータを記録する、普段の生活状況を「視覚化」することを念頭に置いている感じです。
日常生活の視覚化をすることで「今週は夜寝てない日が多いな」とか「最近あんまり歩いてないな」などの日常のヘルスケア状態を視覚化することが可能になり、運動不足や睡眠不足のちょっとした緩和につながります。
あくまで「少しは健康に気をつけたいな」と考える人に最適で気さくな仕様が最大の特徴と言えるでしょう。
基本的な仕様
本体は基本的に24時間身につけることを前提としているため非常に小さくコンパクト。
ゴム製のクリップ状で衣服に取り付けることができますし、専用のリストバンドに取り付けて腕時計のように使用することも可能です。
運動量・食事量・睡眠量を管理することが可能でショルダーバッグなどのストラップ部分に取り付けてもいいですが、より正確なデータを取り入れるにはできる限り1日24時間身につけるのが望ましいのでリストバンドが便利かもしれません。
腕時計などに使われる所謂ボタン電池(CR2032型)を使用するため充電の必要がなく、新品の電池なら半年の連続利用が可能です。
『UP move』は生活防水機能付きなので、さすがに付けて入浴は無理ですが雨に濡れたり手洗いで濡れたりする程度は問題ありません。
できる限り24時間付けることが望ましい生活系デバイスのため、防水仕様は嬉しい点ですね。
スマホアプリと同期しよう
Bluetooth通信でスマホとペアリングし、専用アプリの”Jawbone”を使って記録をつけていきます。
まずペアリングし、アプリに自身の身長や体重を設定して自分用アカウントを作れば初期設定は完了です。
睡眠の状態を記録にするには寝る時に『UP move』本体のボタンを長押しして睡眠モードに切り替え、この時にスマホアプリで起きる時間にアラームを設定することも可能です。
寝ている時も『UP move』を衣類の上に付けて寝ると寝返りを振動感知し、睡眠の状態を記録することが出来ます。
食事の状態はフードスコアを自身で入力
さすがに『UP move』を身につけていても食べたものを自動で検知することは不可能です。
そのため食事の際は何を食べたのかをアプリに直接入力することで日々の食事の記録をつけることが出来ます。
専用アプリはスマホのインターネット接続機能により、あらゆる食品データを検出することが可能です。
例えばカップヌードルを食べた時はアプリにカップヌードルと入力すればデータベースから品目が検出されるのでそこから選択できますし、豆腐を食べた場合は「豆腐」で検索し大体の食べた分量(グラム数)を入力すればカロリーを算出し記録を付けてくれます。
また商品にバーコードがある場合はカメラ機能からバーコードを読み取ることもできるという便利な機能も搭載されています。
このようにフードスコアを付けるのは完全に自動というわけにはいきませんが、手動でかなりの細かなデータ入力が可能で、毎食のカロリー計算は自動で行ってくれます。
面倒な部分を引き受けてくれるデバイス
習慣になってしまえば大したことはないですが、何かを継続するということは結構大変なことですよね。
今まで面倒で健康管理が出来ていなかった人も『UP move』から始めてみてはいかかでしょうか。
計算や記録などの億劫に感じる部分を自動で行ってくれるので長続きして使用できそうです!

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