子供のころからみんな大好き「カプセルトイ」。
硬貨を入れてハンドルを回せば「ガチャ!ガチャ!」という音とともにオモチャが入ったカプセルが出てくるアレですね。
地域や年代によって「ガチャポン」だったり「ガチャガチャ」だったりとその呼び方も様々なようです。
そのカプセルトイが国際線空港内に大量に設置されているのをご存知でしょうか。
タカラトミーアーツが提供するこのカプセルトイの群れは通称『空港ガチャ』と呼ばれています。
両替できなかった硬貨は持ち帰っても邪魔でしょうから、どうせならお土産にかえていきませんか?というナイス発想のガチャガチャです。
”なぜか日本で売れてます”
興味深いキャッチフレーズとともに、タカラトミーアーツが設置する「JAPANESE CAPSULE TOY GACHA」が外国人観光客の人気を集めています。
カプセルトイはどうやら日本だけの文化のようですが、Twitterなどにより外国人観光客の間で一斉に広がりました。
アニメ関係のカプセルトイも多々あるので、その面でも人気を集めているといえそうです。
現在設置されているのは成田空港第2旅客ターミナルに162台、東京シティエアターミナルに20台、北海道の旭川空港に34台、関西国際空港に合計263台設置されています。
関西国際空港にはもともと第2ターミナルビル国際線出発ロビーと国際線出国エリアで118台のカプセルトイを置いていましたが、7月27日より新たに第1ターミナルビルに145台を増設しました。
これは「JAPANESE CAPSULE TOY GACHA」史上最大規模の展開となります。
日本のガチャガチャを海外に発信
成田空港がカプセルトイを設置した経緯には、タカラトミーアーツからの声がけがあったようです。
どうせ設置するなら「日本に来たお客様に楽しんでいただけるような売り場にしよう」ということでここにも”おもてなし”の精神がありました。
カプセルトイは低価格でいて、日本の文化やトレンドなどさまざまなコンテンツを提供することがができます。
驚くことに『空港ガチャ』は、国内のカプセルトイ1台あたりの平均売り上げの約3倍を記録しているそうです。
並んでいるカプセルトイは国内のトレンドとは異なり、外国人ウケしやすいチョイスになっているとの事ですのでそういった視点で見てみるのも面白いかもしれませんね。
1番人気は謎の商品でした
てっきり何かのアニメ系かなとおもっていたらぜんぜん違いました。
なぜこれが1位なのかわかりませんが、このユーモアあふれる商品が外国人の方々にはおおいにウケているようです。そのカプセルトイの名前は「パラ斉藤さん」。
商品説明によると”頭の中にいるパラサイトする宇宙人をテーマにしたフィギュア”です。
ちなみに「パラ斉藤さん」は成田空港の1位で関西国際空港での1位は「パンダの穴」となっております。
どちらの空港でも「シャクレルプラネット2」が第2位となっており、その特徴的な造詣は日本でも100万個以上販売した大ヒットシリーズです。
カプセルトイは世界共通で面白い
日本だけの文化であったとしても、やってみればハマってしまうというのは世界共通なようですね。
最初こそやり方がわからず本体を揺すったり叩いたりしてしまう人もいたようですが、現在は売り場作りによる努力でそういった光景も見られなくなったそうです。
子供から大人まで楽しめるカプセルトイですが、調べていたら不要になったカプセルで楽しむオモチャも販売されているということで驚きました。
商品を取り出したあとは廃棄BOXやゴミ箱に入れてしまう空カプセルですが、それすらも取り込んでしまうというのは面白い発想ですよね。
進化し続ける日本の文化「カプセルトイ」は、今後さらに注目されていくことでしょう。
参照元: タカラトミーアーツ