音楽が好きで楽器を嗜む人は多いかと思いますが、持ち歩きたいと思っていてもそれが叶わないことが良くあります。
旅先や出先で知り合った友人と弾き語りをしたり、音楽を共有したいと思った時に手元に都合よく楽器があるなんてことはなかなかありません。
もし、手軽に楽器を持ち歩けたら、どれだけ感動や楽しみを共感する時間を失わずに済むことでしょう。
ところが、コンパクトでカバンに入れて持ち歩けるようなギターがありました。
デジタル楽器『NOMAD』は見た目は「ただの板」ですが、本格的に演奏できるギターなのです。
板ギター?『NOMAD』はどんな楽器なの?
写真の女性は楽しそうにエキサイトしていますね。
読者の皆さんは女性の持っている板が『NOMAD』だと認識している今、「あ、この人めっちゃ楽器弾いてるやん」と気付くと思います。
しかし、何も知らない人からすると「エ、エアギター?板でめっちゃノリノリやんこの人。大丈夫なん?」と心配されてしまう可能性があります。
これは恥ずかしいですね。
たとえ自分が演奏している最中でも、『NOMAD』の存在を知らない人からすると「演奏に合わせてエアギターでエキサイトしている変な人」と見えてしまうのが唯一のデメリットかもしれません。
そんな勘違いも楽しい思い出になる楽器なのです。
ヘッドも無ければ弦もボディも無いのが『NOMAD』です。
いわゆるネックの部分しかありません。
『NOMAD』は持ち運びがカンタンにできるだけでなく、チューニングや弦の張り替えも必要がありません。
そして湿度でネックが反ってしまうと音が狂いやすくなる本来のギターとは異なり、使用環境で音が変わってしまうということもそうそうありません。
多少雨が降っていて湿度が高くなっても気にすることなく利用できます。
『NOMAD』はただの板やない!デジタル楽器はスマートなんやで!
持ち運びもカンタンでメンテナンスの煩わしさも無い『NOMAD』ですが、それ以外にもスマートすぎる強みがありました。
デジタル楽器なのです。
つまり、エレキの音やアコギの音など様々な音色を奏でることができます。
演奏する場所や雰囲気に合わせてエフェクター無しに音を変えられるのだからとってもスマートですよね。
ちなみに音色を変更するなどの操作は専用アプリを使って行います。
アンプ(スピーカー)ともBluetoothで接続できるので、会場でもすぐに演奏を始められます。
専用アンプは『NOMAD』と同じサイズの板タイプなので、重ねて束ねて持ち運びできます。
ワイヤレスのイヤホンとBluetooth接続した場合は、もはやサイレントエアギターです。
自分だけの世界に没頭できること間違いありません。
気になる音は?ていうかアレも無いですね…
スタイリッシュでクールな『NOMAD』ですが、写真を見て気付くことがありますね。
「アレ」がありません。アレです。分かりますか?
そうです。フレットがありません。まるでヴァイオリンです。
つまり、初心者ギタリストには演奏が難しい楽器であるとも言えます。玄人向けの楽器なのです。
そんな『NOMAD』ですが、どのような音がするか気になりますよね。
実際に演奏されている音源があったので、そちらも紹介します。
どうぞご覧ください!
カッコイイ!!!カッコイイです!!!
ですが、ギターの音がないと本当に「この人板で何してるの?」と思われてしまいます。
広々とした大地に一人、無音で板を振り回す風景は実際に見た人にとっては異様に見えるかもしれませんね。
しかし、どれだけエアギターだの板だの言われても欲しくなるくらいの魅力が溢れているのがこの『NOMAD』というデジタル楽器なのです。
参照元: NOMAD