『Neo smartpen N2』は一見ただのボールペンなのですが、内部に高度なセンサーやプロセッサ、そしてペン先部分に高感度カメラを搭載しています。
これによりスマートフォンやタブレットPCと連動させ、専用のノートに字や絵を描くとその内容が自動で端末に送信され、端末内のデジタルシートにそのまま反映されます。
これまでスマートフォン、タブレットPCに専用のペンで直接描画出来るシステムはありました。
それよりかなり以前から、パソコンの世界にはペンタブレットや液晶タブレットといったデジタル上に専用のペンで絵を描くというシステムも確立されていました。
しかし『Neo smartpen N2』のように本当の紙に書いた情報がデジタル上に反映されるという仕組みはこれまでになく、非常に革新的なシステムと言えます。
専用ノートはバラエティ豊富!
『Neo smartpen N2』を利用する際に最も重要な点は、書く時の紙はどんな紙でもOKというわけではなく、『Neo smartpen N2』専用のノートでないとダメという点です。
もしも紙でOKならば本当に便利で魔法のようなデバイスですが、まだ技術的にそこまで至っておらず、今後の開発に期待したいところです。
専用ノートは画像のようにバラエティに富んでおり、通常の市販のノートと同じく用途に合わせて選択できます。
ごく一般的なA4の大学ノートもあれば、持ち歩きに便利で、ポケットにも入る手帳サイズもあります。
専用ノートのラインナップの中にはプロフェッショナルシリーズと銘打たれた高級感のあるカバー素材が使われているものも存在し、ビジネスシーンにも対応できます。
プロフェッショナルシリーズはイタリア製の高度なポリウレタン加工の革製で、いかにも高級感あふれる意匠です。
専用ノートはどんな仕組み?
専用ノートは触ってみても普通の紙と変わりません。
紙自体の素材は一般的なノートと同じなのですが、実は拡大すると上記画像のような印刷がされています。
この不思議な印刷は細かいドットで、パターン化されています。これが『Neo smartpen N2』のシステムを成立させるために必須となる、通称「Ncode(Nコード)」です。
「Ncode」はデジタル上の座標を示すものであり、『Neo smartpen N2』はペン先に搭載されているカメラで読み取ることにより座標を認識し、デジタル上のシートに正確にノートに書いた情報を転送する、という仕組みです。
このようなノートに座標の概念を取り入れ、ペン先がノート上の座標を認識することで、デジタル上のシートと何の接続もない紙に正確に描画データーを反映できるのです。
スマホから専用アプリを開いて使います
『Neo smartpen N2』はスマートフォンにペアリング、専用アプリをダウンロードして使います。
使い方は非常に直感的です。
アプリを開き、右上に表示されているペンのアイコンをタップすると専用ペンでの筆記状態となり、再びタップすれば筆記状態がOFFになります。
筆記状態がONの状態で専用ノートに筆記すると自動でアプリ上のシートに記載されます。
別のページに書けばアプリ上でも自動で新しいシートが作成されます。専用ノートは上記で解説した「Ncode」により、ページ毎に違いを認識できるようになっています。
アプリ上で作成されたシートは、PDFやイメージ、ベクターファイル、テキストなどの主要な形式で出力が可能です。クラウドにも対応しており、筆記した情報をリアルタイムにクラウドに転送することも可能です。
ちなみにペン先は普通のボールペンとして、普通の紙に文字を書くことも可能です。
『Neo smartpen N2』はAmazonなどの通販サイトで、16,000円程度で販売しています。専用ノートは別売りです。
専用ノートは汎用的なタイプの場合、5冊で3,000円、3冊で2,000円程度となっており、当然ですが普通のノートと比べると割高です。
しかし紙に書いたものが、即座にデジタル端末に反映されるというのは感動的ではないでしょうか?