「自分だけの空間」「自分だけの秘密基地」
なんと甘美な響きだろう。
70億の人類が生きるこの地球。
他の生物を含めれば一体どれほどの個体がこの地上でうごめいてギュウギュウと互いのスペースを侵犯しあっているのか。
そんな息の詰まる蠢きの中で、我々がたった一人で居たくなるのも至極当然の感情である。
まして、何かに没頭したいときこそ誰にも邪魔されたくないではないか。
例えば映画を観るということ。
他人がいる空間で映画を観たら痛い目に合わされるのはうちの猫でさえ知っている。
「ねえ、絶対あの人が犯人だよね笑」という横からのセリフを思い出してほしい。
やはり映画は一人でゆっくり観るのが至高である。
それでこそ色々考えて、それぞれの映画の世界観に入り込めるのではないか。
そして『Poptheatr』なら、そのBOXを被った瞬間、その映画を見ているのはあなたたった一人となる───
あらゆるその他を排除し、映画への没頭が今あなたに許される
クラウドファンディングKickstarterに登場した『Poptheatr』は1人用動画シアター。
写真を見てもらえば分かる通り、完全一人仕様の製品で、ドラム缶型の『Poptheatr』を頭に装着して、仰向けになって映画などを観ることが出来る。
この製品は予想の斜め上を行き過ぎた最先端プロダクトであり、従来のいくつもの問題点を克服してくれるのである。
例えば寝転びながらデバイスを手で持つ事のあの疲労が生み出す手や首、あるいは身体全体の痛み。
あるいは他者の存在だけでなく、空間に忍び込んでくる光や雑音のシャットアウト。
そしてこれまでは自宅で電気などを消してもやはり中々再現が困難だったあの映画館の独特の雰囲気の再現。
『Poptheatr』にはデュアルドライバー専用スピーカーがついており、映画館さながらの臨場感のある音を楽しむことが出来るのである。
また、このスピーカーのバッテリーは8時間の連続再生が可能となっている。
セットアップは4つのポールを組み立てるだけで約1分で完成し、ポリエステル素材なので通気性にも気が配られているのである。
しかし予想される様々な指摘。次々と論破するPoptheatr……
タブレットがセットされる高さも快適な距離感の完璧な高さである。
装着するだけで完全に全身は自由な状態になる。
「んでその後どうやってタブレットの操作するん?」
というバカ者がいたとしたらその答えとしては当然Bluethooth接続のリモコンがついているのじゃ!の一言である。
勿論プレイもポーズも、ボリュームの調整やスキップまで、基本的な操作は全て揃っている。
また持ち運びのための専用バッグが付いており、収納や持ち運びの点も問題ない。
しかしこれだけ言ってもこの見た目だとまだ何か他にも問題点を指摘したくなる疑りさんもいるだろう。
そんなあなたにはもう少しお付き合いしよう。
Q. 「わかった!どうせそれ中が暑いだろ!あぶねー買わなくてよかったー笑」
A. ハイ、なんもわかってないー。ポリエステルにはミクロなホールがあって完全に外部からの空気を通してくれるー。Q. 「だったら音もダダ漏れだろ!あぶねー買わなくてよかったー笑」
A. ハイ、めちゃくちゃボリューム上げない限り普通の音声なら寝っ転がってる地面の方に音が吸収されますー。Q. 「どうせ上のデバイス落っこちてくるってオチだろ?あぶねー買わなくてよかったー笑」
A. ハイ、固定力なめんなー。めんどいからもう返答も割愛でーーー
ただしね…ただし販売がまだでしてね…(テヘペロッ)
ここで残念なお知らせです。
先に述べたようにいま大注目のこのプロダクト。
実は今すぐ購入が出来るというものではないのである。
サイト上でもKICKSTARTERで事前販売をすぐに開始すると予告されている為、今はしばし待ってほしい。
値段はまだサイト上には書かれていないのだが、別サイトのRakunewには9,090円と書かれているので、おそらくこの当たりの値段で販売されるものだと思われる。
ということで、販売までチェックの目を休めないで、みんなで自分だけのシアターを手に入れようではないか。