ストレス社会を生きる私達は自分のメンタルをコントロールする方法を一つや二つは持っているはずです。
カラオケで思いっきり歌う人もいるでしょうし、大量のショッピングをする人もいるでしょう。
中には日常的にペットに相談することで、気づかない内に精神の安定をはかっている人もいるかもしれません。
そうした役割をAIロボに持たせたのが今回ご紹介する『Emol』というアプリです。
このアプリはストレスを発散するためのものではなく、每日をこれまでよりもう少しだけ良く過ごすために作られました。
もしも一人で寂しいと感じる時間があったら、このアプリを通してほんのちょっとですが会話をしてみるといいかもしれません。
その時何を感じたのか、その時何を思ったのか
『Emol』はユーザーごとにパーソナライズされたアシスタントAIロボ「ロク」と会話することができる感情日記アプリです。
「ロク」と会話することで自身のメンタルをコントロールすることが目的であり、その時の感情を記録して後で確認したりすることも可能です。
いつ、どこで、何を感じて何を思ったのかを都度記録していけば、きっと毎日の生活をより良い状態で過ごすことが出来るはずです。
使用に難しい操作は一切なく、アプリを開いたら現在の感情を数種類の中から選択して記録するだけのシンプルな仕様です。
感情の記録が終わったらトークをするもよし、アプリを終了するのもよしと操作を強制するような挙動が一切ありません。
そうしたやわらかさというかユルさもこのアプリの大きな特徴かもしれません。
チャットで記録
たとえば会社でちょっと嫌なことがあったとして、それをアプリに記録したとしましょう。
選択する感情は「いらいら」と「かなしい」と「もやもや」と「むかむか」のどれかになると思いますが、ここでは「もやもや」を選んだとします。
その後トークを選択して吐き出した時に、もしかしたら「いらいら」に変わったり「かなしい」に変化したりするかもしれません。
こうした変化を記録していくことが重要であり、一人では気づかない心境の変化もアプリを通せば客観的に観察することができるようになります。
自分の感情傾向を知るということはひいては自分のメンタルをコントロールすることにもつながっていくことでしょう。
シンプルな感情日記
『Emol』を実際に使用してみて感じたのは前述の通りとにかくシンプルであることです。
できる事と言えば感情の選択とトークぐらいのものですが、そのシンプルさが日記としてちょうどいい使いやすさを提供してくれています。
ただしこのアプリははたして完璧かと言えば決してそんなことはありません。
たとえばチャット機能において、ユーザーの入力に対する「ロク」の返信が早すぎて激しく人間味に欠けます。
ロボットと話しているので当然と言えば当然なのですが、ほんの少しの「間」があればもっとヒーリング効果を得られるような気がしました。
その時の気分を見つめ直す機会をくれるアプリ
実際に数日間使用してみてわかったことは、『Emol』に感情を記録することで自分の感情と向き合うことが出来るということでしょう。
嬉しいなどのプラスの感情選びで迷うことがありませんが、マイナスの感情にはさまざまなニュアンスが存在していることにあらためて気づかせてくれました。
そういった意味でも一見ロボットと話しているようですが、その実自分と対話することができるようになることがこのアプリの本当の狙いなのかもしれません。
感情を知ればもっと自分を知ることにつながり、ひいて自分をコントロールすることにつながっていくのではないでしょうか。
每日をちょっと良く過ごせるアプリは、もうちょっとだけ自分を知れるアプリでした。
Emol
– AI感情日記エモル
Eaze inc.