2018年もあとわずかですが、後半に入ってから”SNS疲れ”というワードがパタッと聞こえなくなったのは気のせいでしょうか。
「もしかしたら世の中はもうすでにSNS疲れしていないのでは…」なんて思って調べてみたところ、どうやらメインではないサブのアカウント(以下サブアカ)を使いこなしてほどよく発散しているようですね。
かくいう筆者もメインアカウントは年に数回のつぶやきという頻度に対して、ゲーム用のサブアカでは連日画像から運営に対する愚痴まで投稿しまくっております。
そんな事を知ってか知らずかSNS疲れの大きな要因とも言えるFacebookが、このタイミングでショートムービープラットホーム『Lasso』をリリースしました。
ティーンズ向けのこのアプリはジャンルこそ様々ですが、エンターテインメント動画を作成してシェアすることができます。
おそらくTikTokの競合アプリになることが予想されますが、SNS離れが止まらない若い世代をはたして留めることができるのでしょうか。
TikTok”風”ショートムービーシェアアプリ
『Lasso』はFacebookがアメリカ国内だけでリリースしたショートムービーシェアアプリです。
“ティーンズ向けでおもしろ楽しく、クリエイティブに重点をおいている“ということで、内容としてはほぼTikTokと同じと考えていいでしょう。
アプリには動画編集ツールが入っていて、テキストや音楽を追加したり、再生速度の調節が行えるようになっています。
編集した動画はFacebookやInstagramのストーリーズ(現段階ではFacebookのみ)に投稿できるので、単体のTikTokと比べると拡散力では『Lasso』が勝るかもしれません。
Facebookの狙い
実は若年層のSNS離れは続いていて、今年のはじめにピュー研究センターが行った調査では13~17歳の子供たちがFacebookを利用している割合はおよそ半数。
2014年~2015年の調査では71%が使用していた事になっているので、わずか3年で30%ものユーザーを失ってしまった事になります。
この結果を見ればどうにかこの流れを断ち切りたいFacebookが、若年層に大人気のTikTokに目をつけたのもうなずけますよね。
snapchatの買収に失敗した時も機能を模倣してInstagramにストーリーズを追加、これによってユーザー数をさらに増やし王座を奪還しています。
いかに独走状態のTikTokとはいえ、今回ももしかしたらFacebookの巻き返しがあるかもしれません。
大々的にローンチしていない?
Facebookはおそらく人気が出るであろう『Lasso』を、今のところ米国内限定で配信しています。
というのも大々的にローンチしても先駆者としてすでにTikTokがいるわけですし、状況によっては盛大にコケる可能性もあるわけです。
それならばと考えたかどうかは定かではありませんが、まずは国内だけで小規模展開してフィードバックを集め、確実にユーザビリティを高めていく方針のようです。
慎重な姿勢がFacebookの本気度を物語っているようで、今後の動向からますます目が離せなくなりそうですね。
日本への上陸はいつ?
現段階では日本でのローンチは全くの未定ですが、打倒TikTokを狙っているのであればそう遠くないうちに入ってくるでしょう。
早ければ来年の春あたりにはより完成度を高めて上陸するのではないでしょうか。
もしもすでにFacebookアカウント削除、もしくは放置しているという人は、今のうちにササッとアカウントを作り直しておいた方がいいかもしれません。
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