ここ日本でもクラウドファンディングの認知度は上がってきており、日本最大のクラウドファンディングサイトMakuakeを見ていても次々と興味深いプロジェクトが立ち上げられています。
成功したプロダクトはAmazonのLaunchpadストアで販売されていたりするのでぜひ一度覗いてみてください。
そんな数々の名作を生み出すクラウドファンディングですが、生み出されるのは素晴らしいものばかりではありません・・・
中には「迷作」というか「問題作」のようなプロジェクトもあり、大体はクラウドファンディングサイトの審査で弾かれるかそもそも応募しないものなのです。
しかしそうした”バッドなアイデア”ばかりを集めたクラウドファンディングサイトが存在しており、サイト名は『FLOPSTARTER』と言います。
紹介できないようなプロジェクトが並ぶ?
アメリカの超有名クラウドファンデイングサイトKICKSTARTERをパロディしたこのサイトは、一見バッドなアイデアばかりを集めたある意味斬新なクラウドファンディングサイトです。
個人的にはどうしようもなく落ち込んでしまった時や何に対してもやる気が起きなくなってしまった時にぜひ見てもらいたいですね。
紹介するのもはばかられるような”真のバッドアイデア”のみが掲載されていますが、逆に考えればよくこんなこと思いつくもんだなと感心させられます。
とにかくくだらないアイデアばかりの『FLOPSTARTER』ですが、中には新しいアイデアのためのインスピレーションを与えてくれるプロジェクトもあります。
しかしプロジェクトの説明自体がかなり少ない(大体のプロジェクトが1~2行程度)ので、主に画像やキャッチコピーからアイデアをもらうことになるでしょう。
当然ながら?支援率はゼロ…
知名度の低さゆえなのかアイデアのくだらなさゆえなのか分かりませんが、7月現在の時点で掲載されているプロジェクトの支援金額はすべてゼロです。
アイデアから設定金額に至るまでジョークサイトなのかと思ってしまいますが、実際にクリックすれば個人情報入力から入金までできますので完全にジョークというわけではないようです。
いくつかプロジェクトをとりあげて説明したいものですが、これほど選択に迷わされるというのも新しい体験です。
一番無害そうなところでいけば「Cloud Fallen Water」というプロダクトで、説明文には「キレイな雨水で作られたプレミアムボトル」と記載されていました。
価格は20ドルとなっており、成功すれば支援者は同ボトルが1本だけ受け取れるとのことです。
一番最後に「飲めません」といった注意書きがありましたので、そんなところにプロジェクターのモラルが見えたりしてちょっとほっこりさせられます。
デザインが秀逸すぎる
どれも確かにバッドなアイデアばかりなのですが、デザインだけで見ればどれも素敵なのもが多くアイデアと組み合わさってしまったがために残念な方向へ流れてしまっています。
「Mole Skin Notebook」も有名なモレスキンのノートをパロディしたものですが、実際にモグラの革を使用してノートブックを作るのだとか。
アイデアと製品はこの際置いておいて、商品パッケージのモグラのロゴなんか最高にいい仕上がりだと思いませんか?
また「TIMELESS Watches」もデザインだけで見ればある意味最高に機能的で、価格が1,000ドルもしなければ普通にプロダクトとして「アリ」な気がしないでもありません。
価格設定には「本当に支援されては困る」といった意味合いも含まれているのでしょうから実にアメリカらしいユニークなサイトです。
気分が晴れないときなどは『FLOPSTARTER』を覗いて思いっきりどうでもよくなってみてはいかがでしょうか。
参照元: FLOPSTARTER