近年エコな乗り物として自転車の注目度が高まってきていますが、同時に駐輪スペースが足りていないことも分かってきました。
主要な駅の周辺には放置自転車が溢れ、そのほとんどが引っ越しの際にそのまま置いていったり盗まれた自転車だったりします。
さらに自転車が自転車を呼ぶと言ったら変ですが、ダメなスペースにも関わらず「他にも停めてあるからいいや」ということで停めていってしまうユーザーを多く見かけます。
こうした放置自転車の問題はどんどん深刻化していますが、費用の問題だったりスペースの問題だったりで駐輪場の数は一向に増えていません。
それならば個人やお店の空きスペースを活用してはどうかということで始まったのが駐輪場シェアリングサービス『Charippa』です。
「放置自転車を削減するプラットフォーム」をコンセプトとしてまずは新宿から、そして徐々に全国へ拡大していく予定のようです。
ちょっとした空きスペースを駐輪場に
『Charippa』は個人宅や商店など空いているけど使っていないスペースを駐輪場としてシェアできるサービスです。
もともと所有しているスペースを活用しているので投資ゼロでスタートさせることができ、スマートフォンやタブレット、PCから利用することが可能です。
都心部では新しく駐輪場を作るのに莫大な費用がかかってしまうため、すでにあるスペースを有効に活用できることはとても重要なことなのです。
利用料金は¥0からそれぞれで設定されており、「一時利用」と「定期利用」から選ぶことができます。
支払いはクレジットカードで、利用するには会員登録が必要になるので早速登録して駐輪場を検索してみましょう。
貸すために必要なスペース
『Charippa』では自転車一台を置けるスペースが有れば駐輪場として登録することができます。
自宅前のほんの少しのスペースや駐車場の隅、所有しているだけの土地や店舗のデッドスペースが収入源に変わるかもしれません。
ユーザーからすれば屋内の方が安全で利用しやすいので、継続した安定収入につなげたいのであれば屋根があるスペースのほうがいいでしょう。
店舗で利用すれば来店促進にもなりますので、対象地域にお店を出している経営者の方はぜひ利用してみてください。
車一台分のスペースがあれば5台は停められますので、一ヶ月で見ればかなりの収入になるのではないでしょうか。
トラブルがあったら・・・
一般的な駐輪場では盗まれたりしてもそのほとんどが何の保証もありません。
これは『Charippa』でも同じことが言えて、利用はあくまでユーザーの全責任という形でサービスが提供されています。
しかし万が一盗難などがあってホスト(貸主)とユーザー間で解決しない場合には『Charippa』が仲介に入ってくれますのでホスト側としては心強いかもしれません。
ただし著しく管理状況が悪い場合にはホストにも責任が求められるケースもありますので、そうしたトラブルを未然に防ぐため事前説明をきちんと行いユーザーにはロックを徹底させるようにしましょう。
放置自転車の減少を目指して
現在日本では把握されているだけでも約8万台以上の放置自転車が存在しています。
小さな路地や地方まで含めればその数はさらに増加すると見られ、駐輪スペースの不足がどれだけ深刻になっているかというのがよく分かると思います。
またこれだけの注目を集めながら自転車ユーザーの数は増えておらず、その原因の一つに駐輪スペースの少なさがあげられるのは言うまでもありません。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックが開催されるときには、今より少しでも放置自転車が減っているようにこうしたサービスを意識して積極的に利用していきましょう。
参照元: Charippa