最近のクラウドファンディングサイトを見ているとプロクオリティのPVや写真が目に付きます。
これだけの動画を自分たちで作っているとしたら凄いなーなんて思ったらやはりプロに制作してもらっているようで、おそらく自分たちで作っているであろう動画との差は誰が見ても明らかです。
さらには多額の費用をかけて広告を打ったりしているものもあり、クラウドファンディングの本質から反れてやや暴走気味な気がしていました。
そんな中アメリカの大手クラウドファンディングサイトKICKSTARTERが、小さなアイデア専門の『Quickstarter』をリリースしました。
掲載するには条件がありますが、実験的な良いアイデアを費用や労力をかけずに誰でもトライすることが可能。
お金も時間もそんなに割けない、でもこのアイデアを誰かに知ってもらいたい、そんな人のためのクラウドファンディングサイトです。
Contents
9つの条件クリアが必須
『Quickstarter』は目標金額$1,000(約11万円)以下、資金集め期間は20日以内という小さなアイデア専門のクラウドファンディングサイトです。
プロジェクトを掲載するためには他にも、構想からローンチするまで3ヶ月以内であること、リワードは$50以下であること、動画は手元のカメラで一日以内で撮影することなど全部で9つの条件クリアが必要となります。
現在の暴走し始めたクラウドファンディングを制するかのようなタイミングでリリースされただけに世界中で注目を集めています。
”It’s OK to small think.”思いつきでいい。「お金や時間がなくたってアイデアさえあればワンチャンあるよ」というクラウドファンディングの本質に原点回帰するもので、どんな小さなアイデアであろうと「いいね!」と思ってくれる人が世界中のどこかにいるかもしれません。
ロンドン在住のフランス人デザイナーが考案
『Quickstarter』はロンドン在住のフランス人デザイナーオスカー氏が考案したもので、言わばKICKTARTERの肩の力が抜けたバージョンとでも言うべきでしょうか。
近年急増している長期の壮大なプロジェクトではなく、短期間で低資金を募ることができるとしてこれをKICKSTARTERが採用。
今年の6月にローンチされすでに多くの小さなプロジェクトが掲載されています。
11万円以下で成功するなら自分で払えばいいのにと思うかもしれませんが、アイデアを誰かに認めてもらってそのお金でアイデアを形にできるということに意義があるのです。
掲載されたプロジェクトをご紹介!
Dog-Eared Shelf
まるで読み終えた本のようにめくれ上がったコーナーが特徴の壁につけるシェルフです。
目標金額は£1,000(約¥145,800)で、結果は£1,562を集めて見事成功!
素材はアルミニウムでできており、めくれたコーナーは乗せたものの落下防止に一役買ったり何かを掛けておくことができるのだとか。
envelope bag
次にご紹介するのは耐久性のある不織布で作られたバッグです。
目標金額はCHF500(約¥56,000)で、こちらは倍以上のCHF12,427を集めて成功しました。
何が普通のバッグと違うのかというと名前の通りポストに封筒の形をして届けられるというユニークさがウケているようです。
ひらめきを知ってもらうチャンス
いくら小規模といっても準備にはそれなりに時間がかかりますが、それでも早ければ1ヶ月ほどでローンチできるのではないでしょうか。
せっかくのアイデアなのでできれば成功させたいところですが、プロジェクトを掲載するだけでもいい経験になりますので必ず今後の糧となることでしょう。
ちなみに条件を満たせばどんなアイデアでも掲載できるというわけではなく、事前にKICKSTARTERによる審査がありますが「自分のひらめきがどう評価されるのか」、ものは試しに応募してみてはいかがでしょう。
参照元: KICKSTARTER