世界には様々な理由から一般教育すら受けられない子供たちがいます。
ここ日本においては中学校までが義務教育となっており、その後もほとんどの子供たちが高等教育を受けるため進学するのが一般的ですよね。
しかしそれはとても恵まれています。
学校に行きたくても行けない、行けたとしても学校まで何時間もかけて、命の危険と隣り合わせの通学路を歩いている子供たちがいることを忘れてはいけません。
今年の10月に開校を予定している『FREE UNIVERSITY』は、インターネット環境さえあれば誰でも平等に教育が受けられる無料のオンライン教育サービスです。
電気やネット環境が整っていない地域では閲覧するのは難しいですが、少なくても貧困が理由で学校に行けないという子供たちには教育を受けさせることが可能になります。
『FREE UNIVERSITY』では小学校から大学までの授業はもちろんのこと、茶道や書道、スポーツから語学まで教育のあらゆる講座を無料で配信していく予定とのことです。
すべての人に平等な教育を
『FREE UNIVERSITY』は単なる日本のオンライン教育プログラムではなく、2030年までに世界の教育動画シェアNo.1を目指す壮大なプロジェクトです。
今年の10月に開校して2020年までに小・中・高の基礎教科を網羅、2023年までには開発途上国向けの教育プログラムを配信、そして2025年までには大学の授業をほぼ網羅することを目指しています。
ここで通信環境が整っていない地域や端末を購入することができない貧しい家庭では、オンライン教育が受けられないのでは?と思う人もいるでしょう。
実は2023年までの目標に掲げられている開発途上国向けの教育プログラムの内容には、通信環境の整備や視聴環境の提供(PCやタブレットなど)も含まれています。
すべての地域に必ずしも手が回るかといえばそれはとても難しいことですが、たとえ少数でも整備していくことで教育を受けられる子供たちの数は確実に増えていきます。
クラウドファンディングで支援を募集
支援を募集しているということで勘違いを招きそうですが、目標金額を達成しなかったら設立されないかというとそういうことではありません。
無料配信ということで授業による会社としての売上は当然ゼロ。
継続していく上でいくつかのマネタイズは必要になってきますが配信することで利益を得ていては本来の目的とは違うものになってしまいます。
クラウドファンディングで支援を募ったのはより多くの講師を招くためであり、ひいては授業数を増やすことにも繋がります。
というのも現在講師はほぼボランティア同然の契約となっているようで、それでもいいと『FREE UNIVERSITY』のコンセプトに賛同した人達が引き受けてくれています。
現在の主な収入源はYoutubeの広告収入のみ
株式会社である以上は利益を出さなければ存続することすら難しいですが、現在の主な収入源はYoutube配信による広告収入のみとなっているようです。
講師となっているのはもともとYoutubeで講習を個人配信をしていた人たちも含まれているようです。
『FREE UNIVERSITY』では個人では伸びにくいアクセス数も、しっかりとした大きな組織で配信することと良質なコンテンツを確約することでアクセス数の増加を狙っています。
狙い通りアクセス数が伸びて売上が増えてきたとしても、余剰金は前述のとおり開発途上国のインフラ整備や学習環境発展のために使用されるとのこと。
まだ開校前の段階ではありますが、始まればかつてない学習プラットホームとして必ず機能してくれるはずですので『FREE UNIVERSITY』の今後から目が離せません。
参照元:Makuake