世界中で注目を集めているシェアリングエコノミーに、いよいよインテリアが加わります。
2018年の秋にロンドンでローンチされる予定の『Harth』は、世界最大規模となるインテリアレンタルプラットホームです。
取り扱われる家具はハイブランドのものから映画に登場する特注制作物までラインアップするとのことで、今か今かとサービス開始を待ち望む人が増えているとのこと。
ちなみにここ日本ではすでに地域限定ではあるものの、家具のレンタルサービス「CLAS」がローンチされています。
他のWEBサイトでは『Harth』が世界初となっていましたが、実はすでに家具のシェアリングサービスは存在していたわけですね。
家具を買う時代から家具を借りる時代へ、引っ越しのたびにたくさんの荷物をトラックへ運び込む必要はもうなくなるかもしれません。
場所や気分に合わせてインテリアを変えよう
『Harth』はまずロンドンから、そして順に世界へ拡大を予定しているインテリアレンタルプラットホームです。
決まった商品しか置かれていないインテリアショップにわざわざ足を運び、どうにかしてまでお気に入りを探して購入する必要はもうすぐなくなるでしょう。
Lee Broom、Stellar Worksといったハイブランド路線のインテリアショップと連携して、家具からアートまで用途に合わせてレンタルすることができるようになります。
有名ブランドのインテリア以外にも17世紀のアンティーク家具や新進気鋭のアーティストによる作品なども取り扱う予定とのこと。
これまでコレクターが独占してきたようなアイテムにもお目にかかれる日が来るかもしれません。
『Harth』の創始者エドワード・パドモアの思考
彼はなぜ『Harth』を起ち上げようとしたのか、それは引っ越しをするたびにインテリアの移動や保管にお金を払うことに疑問を感じたのが始まりでした。
更にちょうど同じタイミングでさまざまな理由から、創り上げたものが世界中に行き届いていないというデザイナーや家具職人の苦悩を知り、購入してもらうだけでは不十分だと考えたのです。
たとえば一点物のアイテムの場合、購入されてしまえばデザイナー名やブランド名というのはその先で購入者以外の目に触れることはありません。
しかしこれがシェアリングサービスなら次から次へと人の手に渡るので、より多くの人に素晴らしいインテリアの存在を広めることができるのです。
『Harth』の公式サイトのトップページには以下のように記載されています。
Ownership is overrated. (所有することは今まで過大評価されてきた)
個人宅よりも不動産業界やイベントで活躍の予感
個人宅において模様替えのたびに家具を総取り替えするという人はなかなかいないですよね。
しかし、モデルルームの公開が日常の不動産業界にとってはインテリアのシェアリングサービスはとてもありがたい存在かもしれません。
実はあまり知られていませんが、モデルルームに使われた家具や家電、什器といったものはその殆どが廃棄されています。
その中には高級ブランドのソファやテーブル、他にも様々なアートまで含まれることもあり、現在ではモデルルーム専用の買い取りを行う業者が存在するほどです。
しかし『Harth』のようなシェアリングサービスが普及すればそうしたロスはなくなり、余計なコストをかけることなく最高のインテリアで部屋を飾ることが可能になるでしょう。
これまでのアナログな消費活動はシェアリングエコノミーによってアップデートされ、私達にインテリアと向き合う新しい考え方を授けてくれるはずです。
まだ先の話になりますが『Harth』が日本に上陸する日が今から待ち遠しいですね。
参照元:HARTH