Hacktsuでも何度か取り上げている”アートの定額レンタルサービス(サブスクリプション)”を行う会社を覚えてますでしょうか。
そう、関西を拠点にアート業界を席巻している『株式会社Casie』さんですね。
先日には大阪の梅田で自社で企画しているアートオークション「カシエカジュアルアートオークション」の第2回開催が行われるとのことで、そちらの案内をHacktsuに掲載しておりました。
そして今回は、第2回カシエカジュアルアートオークションの実際の様子を写真を交えてイベントレポートという形で皆さんにお届けします。
これはまさしく、新しいアートオークションの在り方、新しい時代のアートの楽しみ方の一つです。
イベント会場のMBS(毎日放送)・ちゃやまちプラザへ
阪急梅田駅から歩いて3分ほど。
梅田芸術劇場やうめだLOFTの隣に会場の「ちゃやまちプラザ」が見えてきます。

開場前の12:20頃の様子。
ちょっと早く着き過ぎたみたいですね。
ここからどれだけの人が集まるんでしょうか…!
~ 13:50頃 ~ (イベント開始10分前)
会場へ戻ってみるとほぼ満席の勢いで席が埋まっていました。
イベントへの期待値が見て取れるようですね。
いよいよ『第2回カシエカジュアルアートオークション』、スタートです。
オークションスタート!
…とその前に、ご存知の方もご存知のない方も改めて「Casie」とはなんぞや、と参加者へスライドで説明。
もっと「Casie」について知りたい方は、以前にHacktsuで取り上げた記事があるのでそちらをご覧ください。
オークションスタートの前に入札の方法を参加者へ説明。
そもそもオークションに参加することが初めての方も多いなかで、改めて入札のルール説明をしてもらえるのは嬉しい配慮ですね。
“カジュアルさ”の本質
まずは1組目の作品の紹介。
作品は客席をぐるっと回ってステージ上へ。

LOT NO.1 Flamingo / 江川 真嗣 さん
作品の紹介にあたって、作品の構想や注目してほしいポイント、どういったところに飾ってほしい等など作品のヒストリーがアーティストからたくさん語られます。

作品に合わせてアーティストが選んだBGMが会場に流れています。今回はBONNIE PINKのA Perfect Skyをチョイス。
又、今回出品されている作品のアーティストは「Casie」に登録しているアーティストでもあるので、株式会社Casie代表の藤本さんからアーティストとの思い出深いエピソードもたくさん聞くことが出来ます。
アーティストからプレゼンが終わると、早速作品への入札がスタートします。
今回は21番の札の方が作品を落札。
この一連の流れで、出品数20作品が終了するまで進んでいきます。
今回、取材して気付いたのは主催するCasieの皆さん、アーティスト、参加者が「リラックス」「和やか」「楽しい」こういった雰囲気をトータルした「カジュアルさ」に包まれて進行していたことです。
出品される作品の入札最低開始価格が3,000円や5,000円とカジュアルな価格設定している、という点で参加しやすいイベントではありますが、イベント全体の空気感が外にも伝播して足を止めて様子を眺めている人も続出するほどに、このイベントの持つ魅力というのは人を惹きつけるものがありました。
今までのアートに対するイメージというのはお金に余裕のある、一部の限られた人だけが楽しめる文化であるというものでした。
ですが、Casieさんが常々発信し続けている「もっとアートをカジュアルに楽しめるように」というエモーションが、新しい時代のアートの楽しみ方を創り上げていくのは間違いないだろうな、と会場の隅っこで写真をパシャパシャ撮りながら筆者は思うのでした。
アーティストとCasie代表へショートインタビュー
オークション終了後、少しお時間をいただいて参加したアーティスト2名とCasie代表の藤本さんへショートインタビューすることができました。

LOT NO.1 Flamingo / 江川 真嗣 さん
—『第2回カシエカジュアルアートオークション』が終わってみて、気持ちはいかがでしょうか。
今回初めての参加だったんですが、緊張しました。
ステージに上がった時の緊張をほぐす為にも、BONNIE PINKのA Perfect Sky流してたんです(笑)
—自分の作品が目の前で落札されていく瞬間というのは、どんな気持ちなんでしょうか。
そうですね…。
ああやって入札の札を挙げてくださるというのは、目に見えて評価してもらえているということなのですごく嬉しかったですね。

LOT NO.3 Piece of Color / あべ みずほ さん
—『カシエカジュアルアートオークション』は第2回目の開催でしたが、参加するのは初めてでしょうか?
第1回目からの参加なので、今回で2回目の参加になります。
—自分の作品が目の前で落札されていく瞬間というのは、どんな気持ちなんでしょうか。
作品と向き合って描き上げる時間というのはものすごく長いので、ある種自分の分身みたいなものなんですね。
その作品が自分ではない人の手に渡って、新しい絵のオーナーはまた私とは違う目線だとか感想を持たれると思うんです。
そこが初めて作品が生命を受けるタイミングなので、そこから作品としてまた成長していくんだなーと想像していました。

株式会社Casie / CEO 藤本 翔 さん (何のポーズかはわかりません。)
—『第2回カシエカジュアルアートオークション』を終えて、今の気持ちはどうでしょうか。
非常に嬉しい気持ちでいっぱいですね。
第1回カシエカジュアルアートオークションと比べると、今回の落札率が100%なんです!(出品20作品中、20作品全て)
こんな数字になるとは思ってもなくて、めちゃくちゃビックリしています。
アーティストとの交流の時間を事前に設けたことによって、「この作品を狙うぞ!」という気持ちが参加者に生まれたことが、落札率が上がった理由だと思っています。
—次回の『カシエカジュアルアートオークション』の開催は予定しているんでしょうか?
日程はまだ決まっていないんですが、毎年春に、年に一回ぐらいのペースで開催したいです。
アーティストの発表の場として、続けていきたいと思っています。
—今回は総数20作品の出品だったのですが、次回の開催では何作品の出品を目標にしているんでしょうか。
これは25作品以下に抑えようと思っています。
今回は20作品の出品だったんですが、実はエントリー自体は100作品を超えているんです。
出品数を絞っているのには理由があって、第1回開催の時は50作品を出品したんですが、オークションにかける時間が4時間ぐらいになってしまって。
休憩入れて進行していたんですが、そのあいだに帰っちゃう人が出てきたんですね。
それで後半にまわってきたアーティストがすごく苦しんでしまうことになってしまったので、そこからの反省で20作品ぐらいの出品がちょうどいいだろう、という結論なんです。
—ありがとうございました。
出品された20作品全てを紹介は出来ないので、今回は一部の紹介だけとなってしまいましたがイベントの雰囲気は伝わったでしょうか。
アートに興味がある、これからアートを楽しんでみたい、そういった人にこそ『カシエカジュアルアートオークション』、ひいては定額制アートレンタルサービス『Casie』の利用をおすすめします。
Hacktsuではこれからもイベントレポートやフォトレポートなどの突撃取材にチャレンジしていきます。
お見逃しなく!
<参照元>
株式会社Casie
カシエカジュアルアートオークション