ガソリンの高騰もあってか一時期よりバイクを見かける機会が多くなりました。
通勤にもちょっとしたお出かけにも使えるバイクは、車に比べて燃費がよく維持費が安いといったメリットがあります。
また車と違って古くても純正パーツが出たりリプロ品でまかなえたりするので日頃のメンテナンスさえしっかり行えば実は長い間乗れる乗り物なのです。
なにかと節約志向な今の時代だからこそ、これまで贅沢品と言われてきたバイクを今一度見直そうじゃありませんか。

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そこで今回は新車や現行車はかなり高いので、良いバイクなのにあまり知られていないから安く買える知る人ぞ知る名車を厳選してご紹介します。
中古でしか買えないのでそこが気になってしまっては元も子もないですが、逆に現行では規制で作れなくなってしまった過激な性能も魅力の一つです。
バイクに乗る気なんてさらさらないという人も、時間があるなら一芸に秀でたバイクの世界をちょっとだけ覗いていきませんか?
Contents
規制前のバイクは何かとすごい!
バイクに乗らない人からすると全くピンとこない「規制」ですが、車やバイクにはちょこちょこいろんな規制が入ります。
これによりせっかくの性能を制限しなければならなかったり、時にはモデル自体を販売終了にしなければならない時もあるのです。
規制は大きいものでは馬力と排ガスですが、実は未だに規制前のバイク(古いものでは1900年前半のバイクも)が普通に走っているのは意外と知られていません。
今回は国産のバイクで、しかも維持費のことを考えてある程度のパーツ供給があってポツポツ販売されている車種に絞りました。
HONDA / XELVIS 249cc
いきなりマイナーすぎてどうしよう級のバイクXELVISです。
このバイクに関しては長年のバイク乗りや中古メインのバイクショップであっても「あったね!そんなバイク」的なレベルの車種でしょう。
1991年発売の250ccで、4スト水冷(ラジエター付き)DOHCエンジン名機MC15を積んでいます
36馬力とやや非力ながら優れた操作性と扱いやすい出力特性で日常使用にピタっとハマる仕様です。
販売価格はグーバイクで10~25万円、オークションでは3万円から手に入ります。
参照元: goobike
YAMAHA / SRV 250 249cc
YAMAHAからもV型エンジンを積んだマイナー車種をご紹介させていただきます。
こちらは空冷(風で冷やす)4ストSOHCエンジン搭載の最高出力27馬力とさらに非力ですが、このブリティッシュなデザインがなんとも言えません。
250ccクラスらしく軽くて取り回しが良く、タンク容量は13Lとやや少なめですが足つきの良さには定評があります。
男女問わず初心者でも思いっきり乗れるバイクで、フラットなフレームはカスタムベースにもおすすめ。
参照元: webike
KAWASAKI / GPX250R 249cc
日本では1987年に発売され、翌年にはGPZ250RⅡが発売されるものの1990年を待たずして販売終了になった不遇の名車。
規制前のGPX250Rは4ストDOHC水冷直列2気筒エンジンを搭載、45馬力という強力なパワーが海外で人気となり2007年前製造されるロングセラーとなりました。
グラマラスなフルカウル仕様であっても防風効果は皆無というお茶目な一面も持ち合わせています。
ちなみにトップ画像に使われているカスタム車は、このバイクをのフルカスタムだそうです。
参照元: aucfan
ここからは車検があるので年間数万円ほど維持費があがります。
YAMAHA / SR400 399cc
YAMAHAのSR400はマイナーでもなんでもないベストセラーバイクですが、豊富な球数とメンテナンス性抜群の4スト空冷SOHC単気筒エンジンを積んでるので特別にご紹介します。
1970年台から販売され続けたロングセラーモデルもついにその幕を下ろしたわけですが、このバイクならではの鼓動感あふれる走りにハマる人はとことんハマります。
カスタムベースにもいいですしそのまま乗ってもキマるオールドスタイルが人気のSRですがキックスタートのみなので慣れるまでエンジンをかけるのが大変です。
ただ慣れれば「自分にしかかけられない感」があってものすごい優越感に浸れます。
参照元: @DIME
SUZUKI / バンディット400 399cc
1989年にスズキから発売されたバンディット400は、バンディット250と同じ車体構成という特異な性質を持っています。
ここにきて初めての4スト水冷4気筒エンジンなので、バイクらしい「フォン!フォーン!」という心地いい排気音が楽しめるでしょう。
中古相場も15万円~30万円と落ち着いているので、中排気量ネイキッドで探すなら一つの選択肢として全然有アリです。
参照元: webike
YAMAHA / SRX600 608cc
安い・面白い・人と違うバイクという3つで選ぶ大型バイクならSRX600はいかがでしょうか。
雰囲気としてはSRの大排気量版みたいな感じですが、独特の乗り味と渋いスタイルが魅力のミドルクラスバイクです。
4スト空冷SOHC単気筒エンジンで42馬力、600ccなのに車体もそこまで大きくないので大型を乗ってるという満足感は低めですが、このバイクならではのコーナリングの楽しさは重たいリッターバイクでは味わえません。
球数はあまり多くありませんが、そこまで少ないというわけでもないので見かけた際は要チェックです。
参照元: BikeBros
KAWASAKI / ZZR1100 1052cc
これぞ大型バイクといった見た目とサイズで所有欲をがっつり満たしてくれるのが30万円以下で乗れる大型バイクZZR1100です。
デカイ、早いと大型の魅力満載ですが、その分取り回しも大変です。
スペックはスコーンと跳ね上がって水冷4気筒DOHC16バルブ1052cc、最高出力147馬力(フルパワー仕様)というトンデモ性能は当時話題になりました。
最高時速290km/h前後と日本国内にいる限りサーキット以外ではその性能を活かすことは不可能です。
フルカウルにしては楽なライディングポジションと防風効果の高いカウルのおかげでロングツーリングも楽々です。
参照元: オートバイRIDE
維持費と言っても軽自動車にも及びません

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気になる維持費は車検がない250cc以下のバイクで自賠責+任意保険料、それから月々のメンテナンス代で年間平均3~4万円ほどでしょうか。
年齢や乗る状況によって変わってきますが、ここにガソリン代を足した金額がランニングコストとなります。
もちろん古ければその分故障の可能性も増えますが、古いモデルには現行にはない魅力がギッシリ詰まっているのも魅力の一つです。
週末になっても時間を持て余していたり、どこに行っても刺激がないと感じている人は思い切って免許を取ってみてはいかがでしょうか。