アウトドア初心者の方の多くが、テント泊という慣れない環境に加えて、地面の固さで体が痛くて全然眠れなかったという経験をしているはず。
熟睡できなければ疲れがとれるはずもなく、中には「キャンプはもう懲り懲り・・・」なんて思ってしまった方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、アウトドアにおいても快眠を貪るための秘密兵器『コット』をピックアップ。
コットはどこにでも持ち出し可能な簡易ベッドなので、昼は外に持ち出して昼寝に、夜はテント内でベッド代わりとして活躍してくれますよ。
Contents
コットの種類と選び方
キャンプに少し慣れてくると快適性を求めるようになり、そのタイミングでコットの存在を知る方は多いはず。
そのため利用シーンのイメージはしやすいと思いますので、いくつかのポイントを押さえてピッタリのコットを見つけ出しましょう。
快適性の鍵を握るのはハイorロー
一口にコットといっても、実はハイタイプとロータイプの2種類に大別することができます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合っている方をチョイスするといいでしょう。
ハイタイプ
高さがあるので下に荷物を収納できたり、ベッドだけでなくベンチとしても使えます。
また、地面からの冷えが気にならないのもメリットですが、一方でテントにある程度の高さが必要だったり、比較的大きくて重量があるといったデメリットもあります。
ロータイプ
低さを生かした安定感が最大の魅力で、軽量かつコンパクトなモデルが多いのも特徴です。
デメリットはコットの下に荷物を置けない、寒くなると冷気が感じやすいなどが挙げられます。
組み立てやすさや携帯性もチェック
コットはテンションをかけながら座面を張るため、組み立てには相応の力が必要です。
サクサク組み立てたい方や力に自信がない女性の方などは、ワンタッチで立ち上げができるような構造のものを選ぶといいでしょう。
それからハイタイプのところでも少し触れましたが、持ち出し可能な簡易ベッドとはいえどうしてもそれなりの大きさになってしまいます。
予算が許すなら軽量かつ高耐久のものを選ぶのもありですが、使用シーンをしっかり想定してオーバースペックにならないものを選ぶことが大切です。
メーカーで選ぶのもよし
コットはアウトドアギアの一つだけあって、多くのメーカーがこだわりいっぱいでリリースしています。
愛用しているアウトドアメーカーのものを使うもよし、この機会に気になっていたアウトドアメーカーのものを使ってみるのもいいでしょう。
おすすめメーカー①ヘリノックス
参照元:amazon.co.jp
軽量キャンプファニチャーの先駆けブランドであるヘリノックスは、軽くて丈夫なコットをお探しの方にとてもおすすめ。
特に有名なのがチェアですが、実はコットも“最強”との呼び声が高いです。
寝心地重視ならコンバーチブル、軽さ重視ならライトコットを選びましょう。
おすすめメーカー②ハイランダー
参照元:amazon.co.jp
ヘリノックスと同様に軽量かつ簡単に設営できるのに、リーズナブルな価格で入手できると人気を集めているのがハイランダーです。
収納サイズ・展開サイズともにほとんど差はありませんが、耐荷重でやや劣るとのこと。
とはいえヘリノックスコットの4分の1程度の価格で入手できるので、快眠を得るには十分な品質といえるでしょう。
おすすめメーカー③DOD
参照元:amazon.co.jp
ユニークでファッション性の高いアウトドアギアを展開しており、中でもかまぼこテントが特に有名です。
初心者やライトユーザー層から「気軽に使える」と高評価を獲得。
コンパクトに折りたためて持ち運びやすいものが多くラインアップされています。
コットのおすすめ20選
ここからはHacktsu編集部が厳選したコットをご紹介していきます。
寝返りで落ちでも安心!ロータイプのコット10選
まずは携帯性重視のロータイプからどうぞ!
DOD/ワイドキャンピングベッド CB1-100

DOD/ワイドキャンピングベッド CB1-100 ¥5,980
展開サイズが77×190×19cm、収納サイズが20×80×4cmのコットです。
タフなスチールフレームとPVCコーティング素材の組み合わせで耐荷重100kgを実現。
サイドポケットがついているので、スマホやモバイルバッテリーを収納しておくのに便利ですよ。
スチールフレームということもありやや重い(約4.6kg)ですが、価格を考えれば十分に満足できる使い心地と言えるでしょう。
Motomo/超軽量コット

Motomo/超軽量コット ¥6,970
フレームにアルミニウム合金、接続パーツにプラスチックを採用した軽さ(約1.9kg)が魅力のコットです。
耐久面が心配になりますが、フレームを5対にすることで見事にクリア。耐荷重200kgと一般的なコットよりも高強度に仕上がっています。
座面には通気性と強度を両立したオックスフォード地を採用し、側面にはスマホなどを入れられる小物ポケットも装備。
携帯枕が付属するのも本製品の特徴で、柔らかいものをいれればより快適な眠りを手に入れることができますよ。
Campsnail/コット

Campsnail/コット ¥7,980
展開サイズが64×190×14cm、重量2.2kg、耐荷重150kgとなっており、フレームは5対(脚10本)です。
素材はアルミニウム合金と600Dオックスフォード、そして接続部にプラスチックが使われています。
自然音しかしない現地で使ってみると意外に気になる“きしみ音”ですが、フレームの数を増やして体重を分散させることでしっかり軽減。
収納時はコンパクトに、組み立ては簡単、そしてできるだけオシャレなデザインのものがいいとお考えの方におすすめですよ。
DINOKA/アウトドアベッド

DINOKA/アウトドアベッド ¥8,890
身長が大きめの男性におすすめしたいのがこちらのコット。
全長190cmのものが多い中、200cmと10cm長いので180cm超の方でものびのび眠ることができます。
身長が大きくなれば体重も比例して増えますが、耐荷重180kgですのでまず大丈夫でしょう。
座面の生地は600Dオックスフォード地で通気性も良好。ブラック・グレー・レッドの3色から選べるのも嬉しいですね。
Moon Lence/アウトドアベッド

Moon Lence/アウトドアベッド ¥8,999
大きな力を入れなくても組み立てできるものがいい、そんな方におすすめなのがこちら。
携帯サイズは42×20cmとほんの少し大きくなりますが、テコの原理を利用して組み立てできる独自フレーム採用で組み立てがとにかく簡単と高評価を獲得しています。
人気の秘密はそれだけではありません。重量3.15kgとそこまで重くない上に、サイドポケットが2口に分かれているのがまた便利。
幅が70cmしかないので男性にはあまり余裕がないものの、テントへの収まりはいいのでソロキャンプのお供にいかがでしょうか。
DOD/バッグインベッド CB1-510

DOD/バッグインベッド CB1-510 ¥9,600
最初にご紹介した『CB1-100』と一見同じように見えますが、本製品はその名のとおりよりコンパクトなモデルです。
お値段が倍近いだけあって、軽量かつ組立簡単と完全な上位互換といったところ。
ただし、耐荷重が120kgとやや弱めであること、分解にコツがいるなどいくつかデメリットがあるとのこと。
ユーザーとの相性はあると思いますが基本性能自体は悪くないコットですので、レビューを見て「これくらいなら・・・」と思えたならぜひ使ってみてくださいね。
Alpidex/ローコット

Alpidex/ローコット ¥10,939
モノづくり大国のドイツからは、独立立体構造採用で究極の寝心地を目指したコットが登場しました。
素材には航空機にも使われているアルミ合金A7075(超々ジュラルミン)を採用。高強度ながら1.85kgという業界トップクラスの軽さを実現しています。
また、多くのコットが組み立てよりも分解に手間と力が必要なのに対し、こちらのコットはワンタッチでラクラク分解。
幅が小さめなこともあり女性キャンパーから人気を集めていますが、ツーリングキャンプなど荷物をできるだけ小さくまとめたいときにもおすすめですよ。
Helinox/コットワン コンバーチブル 1822170

Helinox/コットワン コンバーチブル 1822170 ¥39,050
おすすめブランドでもご紹介したHelinoxがここに来ていよいよ登場です。
超軽量オリジナル合金ポールTH72Mを採用しており、アウトドアシーンに必要な高い強度と柔軟性を確保。
ワンタッチ&軽い力でしっかり固定できるソケットアームのおかげで、女性でも簡単に組み立てできる上に分解も簡単です。
別売りのコットレッグ(9,500円+税)を取り付けるとハイタイプのコットとして使えますから、冷えが気になる冬場のキャンプでもしっかり活躍してくれますよ。
snow peak/コットハイテンション BD030

snow peak/コットハイテンション BD030 ¥43,889
公式ページにある”地上高30cmの至福スペース”という記載は伊達ではありません。
2本のX脚が抜群の耐久性を生み出すと同時に、体重に合わせて程よくテンションが保たれるので寝心地は快適そのもの。
寝転がるとわかりますが、座った状態から足を上げた瞬間はまるでフワフワのマットレスに乗ったような気持ちよさが味わえます。
全長が200cmあるので身長が高い男性でものびのび過ごせるものの、収納サイズが125×28×20cmとやや大きめである点は留意しましょう。
Helinox/コットマックス コンバーチブル 1822175

Helinox/コットマックス コンバーチブル 1822175 ¥49,500
『コットワン コンバーチブル』を一回り大きくしたモデルで、ゆったり寝たい方や身長がある方はこちらがおすすめ。
テコの原理を利用して少ない力で組み立てでき、完成後は生地にしっかりテンションをかけられるので沈み込みやゆるみがありません。
サイズが大きくなる分はどうしても重量が増えますが、スタッフバッグ込みでも2.96kgと3kgを切っているのはさすがですよね。
フレームにブルーが使われているのも良いアクセントに。ロータイプで快適性にこだわるなら間違いない選択肢です。
ベンチとしても代用可!ハイタイプのコット10選
なんとなく手が出しにくいと感じている方が多いハイタイプですが、実はたくさんのメリットがあるのでとてもおすすめですよ。
クイックキャンプ/キャンピングベッド QC-SC190

クイックキャンプ/キャンピングベッド QC-SC190 ¥5,500
脚を開けばフレームを展開できるワンタッチ式のコットで、見た目は華奢ですが素材には高強度なスチールが採用されています。
地面から座面までが43cmあるため、ベンチにしてもなかなか座りやすそうですね。
程よい通気性を確保した600Dポリエステルは強度も抜群。総重量8kgで耐荷重120kgはハイタイプとしてはなかなかいいところではないでしょうか。
サンド・ブラック・カーキの3色から選べるのも魅力。ハイタイプのコットでするお昼寝は最高ですよ。
CAPTAIN STAG/EXGEAR アルミGIキャンピングベッド UB-2001

CAPTAIN STAG/EXGEAR アルミGIキャンピングベッド UB-2001 ¥6,573
ハイコットのフレーム素材は強度の観点からもスチールを採用するブランドが多い中、我らがCAPTAIN STAGはあえてのアルミフレームで勝負。
結果的に耐荷重こそ80kgとかなり低めなものの、女性ユーザーだけでなく一般的な男性でも殆どの方が問題なく使用できるでしょう。
フレーム素材にアルミを採用したことで、ハイタイプのコットとしてはズバ抜けた軽量化(約5kg)に成功しており、携帯性に優れるのも本製品の魅力。
リーズナブルなのでサブとして使うもよし。アウトドア初心者のお試し用にもおすすめです。
KingCamp/コット

KingCamp/コット ¥7,590
こちらのコットの最大の特徴は、頭を乗せる部分にクッション感を持たせたことです。
いくらコットとはいえ簡易的なものでも枕があるに越したことはありませんが、うっかり忘れてしまったときでも本製品なら大丈夫。
座面の素材には少し厚めの1000Dオックスフォード地を採用。二重生地折返し縫製で強度を高めただけでなく、PEコーティングで耐久性もバッチリです。
フレームにはスチールパイプを使っているので強度と安定性は心配なし。耐荷重120kgで総重量5.7kgと軽い仕上がりになっています。
クイックキャンプ/GIコット QC-AC190

クイックキャンプ/GIコット QC-AC190 ¥8,290
ハイタイプのコットはロータイプのものより組み立てが面倒と思っていませんか?
こちらのコットならワンタッチ構造を採用しているのでクイックセットアップ。フレームを展開したらシートの4隅をかけて2ヶ所のロックを下げるだけでOKです。
また、シート内部にクッション材が挟み込んであり、通常のコットよりふんわりとした寝心地も特徴の一つ。
総重量も6.9kgとそこまで重くないですし、価格と性能のバランスが非常に良くとれている製品といえるのではないでしょうか。
KingCamp/ワイドコット

KingCamp/コット ¥8,980
長さ・幅ともにやや大きめの作りになっており、より快適な寝心地を求める方にピッタリのコットです。
高密度スチールフレーム採用でハイタイプながら耐荷重120kgを実現していますが、代償として本体重量が9.7kgとなかなかの重さがあります。
とはいえ組み立て簡単、ゆったりとした寝心地、そして高強度とくれば重さには目をつむることができるのではないでしょうか。
サイドポケットがついているのでモバイルバッテリーやスマホは分けて収納可能。雑誌も入る大きさはさすがハイタイプといったところです。
kabuki/折り畳み式ベッド

kabuki/折り畳み式ベッド 10,999
ハイローどちらでも使える2way仕様のコットで、フレームの鮮やかなブルーがとても印象的。
シート生地には600Dナイロン、フレームはアルミニウム合金A7075(超々ジュラルミン)、接続パーツはプラスチックが使われています。
大きさはそこそこですが総重量が3.9kgと軽く、最新のロック機構搭載で組み立て簡単と使い勝手はかなり良さそうです。
ハイのときでも座面が38cmと底まで高くないので、お子様用としても活躍してくれるでしょう。
DESERT WALKER/アウトドアベッド

DESERT WALKER/アウトドアベッド ¥11,300
低騒音かつハイロー切り替え可能な2way仕様な上に、キャリングポーチに収納する問14×14×50cmと携帯性抜群のコンパクトサイズに収納できるコットです。
ローモードで16cm、ハイモードでも39cmとそこまで高さはありませんが、夏場の地熱や冬場の冷気を感じないようにするには十分でしょう。
シートの背面に防水加工が施されているおかげで、初秋のキャンプなど湿気が上がってきてもベタつかず快適に眠ることができそうです。
組み立てや分解はロック機構の進化により簡単になりましたが、それでも幾分慣れが必要ですので、一度自宅で設営から収納までやってみることをおすすめします。
Coleman/Trailhead II

Coleman/Trailhead II ¥14,400
おすすめアウトドアメーカーのColemanがここに来ていよいよ登場ですが、見ればわかる品質の良さはさすがの一言。
スチールフレームを使っているので総重量8.3kgと結構な重さながら、組み立て後のパンパンにテンションがかかったシートは寝心地に期待できます。
シートのカラーも濃いめのベージュ(薄めのカーキ?)といった絶妙なところで、こういう些細なところで食指が動く方は意外と多いのではないでしょうか。
ただし、「組み立てが大変!」というレビューが多く見受けられました。コツがいるようですので、何度か練習してから本番に臨みましょう。
FUTURE FOX/2WAYコット

FUTURE FOX/2WAYコット ¥15,800
クラウドファンディングで公開した『Solo TENT』が大ヒットしたFUTURE FOXは、注目度急上昇中の新進気鋭アウトドアブランドです。
テントやコットの他にもバーナー専用テーブルやペグを取り扱っており、その品質の高さには定評があります。
こちらのコットも耐久性、快適性ともに申し分なしの仕上がりで、耐荷重は成人男性約3人分の200kgを実現。
シートデザインには北欧風のノルディック柄を採用。寝心地だけでなく座り心地にもこだわったこちらのコットをぜひお試しください。
Naturehike/アウトドアベッド

Naturehike/アウトドアベッド ¥16,900
ハイローどちらでも使える2way仕様のコットに、ミリタリー感をプラスしたのがこちら。
従来品との具体的な違いは強度と安定性で、耐荷重が150kgになっただけでなく寝返り時の軋み音を大幅に低減。
600Dナイロンシートとアルミ合金フレーム、そしてプラスチック接続パーツの組み合わせにより、重量2.3kgと超軽量級の仕上がりになっています。
コンパクトに収納できるので登山やツーリングキャンプのお供にも最適。オートキャンプ以外でも使えるものをお探しの方は必見です。
お気に入りのコットで熟睡しよう!
今回ご紹介したコットは全体のほんの一握りですが、安いには安いなりのデメリットが、高いには高いなりの魅力があるようです。
体型+どんなシーンで使うのかをしっかり想定することで、高い安いだけではないしっかりしたモノ選びができるでしょう。
お気に入りのコットが見つかれば、キャンプの楽しさが倍増すること間違いなし!
アウトドアだからと快適な睡眠を諦める前に、あなたにピッタリのコットをこの機会に探してみてはいかがでしょうか。
※掲載価格は2020年12月22日時点のものです。